3日午後7時5分頃、山梨県山梨市正徳寺のJR中央線山梨市―春日居町駅間の踏切で、電動車いすの脇に立っていた同市山根、最賀まさえさん(85)が、新宿発松本行き特急あずさにはねられて死亡した。 事故直前、最賀さんが電車に向かって手を振る姿を運転士が目撃しており、日下部署は、車いすが何らかの原因で踏切内で立ち往生したとみて調べている。 発表によると、車いすは、4輪でハンドルが付いた「シニアカー」タイプ。最賀さんは車いすに乗って踏切を渡ろうとしていたとみられる。運転士は「女性が手を振って合図を送ってくるのが見え、ブレーキをかけたが、間に合わなかった。女性は車いすを後ろから押そうとしていたようだ」と話しているという。 JR東日本八王子支社によると、現場の踏切は幅約2メートル、長さ約10メートル。遮断機と警報機は正常に作動していたという。