西日本を襲った豪雨で3人が亡くなった広島県三原市本郷町の船木地区では、閉校となった旧船木小学校の校庭が災害ごみの仮置き場となっている。10日午前から受け入れを開始。11日午後には、壊れた家具や家電製品、食器などでほぼ埋まり、高いところでは約3メートルまで積み上がった。 近くで暮らす中嶋修身さん(80)は「グラウンドはほぼ満杯状態。どこまで受け入れられるのか」と不安な表情を浮かべた。 担当の市の男性職員(58)は「生ごみやガスボンベなどは分類したかったが、これだけ多くの人が来たら1人ずつ対応しきれない」と話した。 ごみをトラックから下ろす作業はボランティアも手伝った。三原市中之町の男子高校生は「これが被災地なんだと実感した。少しでも役に立ちたい」と話す。 同地域では6日夜の沼田川の氾濫(はんらん)で、2階建て家屋の2階部分までが浸水する被害があった。