カウンターの終着点として機能していた武藤が抜ければ、チームは混乱する恐れも。第2ステージでFC東京はどんなサッカーを見せるのか。写真:徳原隆元 画像を見る 試合後のミックスゾーンは、メディアの人間でごった返していた。お目当てはもちろん、この日でお別れとなる武藤。FC東京が清水を3-2で下した後、壮行セレモニーで涙のスピーチをした若きエースである。 【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・17節 【PHOTOギャラリー】武藤嘉紀、国内ラストマッチ そうした風景が物語っていたように、武藤が渡独前のラストゲームは一種異様なムードに包まれていた。「よっち(武藤の愛称)のために」(東)という特別なパワーが宿ったFC東京は、技術や戦術よりも“気持ち”で清水を寄り切った印象が強かった。個々のパフォーマンスを見ても、いつも以上に気合いが入っている選手が少なからずいた。 一方で引き立て役になりたくなか