今季、中日のエースとして目覚ましい活躍を見せた吉見一起。内海哲也と並ぶ18勝で最多勝のタイトルを獲得し、他にも最優秀防御率、最高勝率でもトップとなった 捨て身だった。 セ・リーグのCSで敗れたヤクルトの戦いはそう表現していい。 巨人とのCSファーストステージで、本来は先発投手であるはずの村中恭兵と増渕竜義を中継ぎ起用。そうかと思うと、1勝1敗の五分で迎えた最終戦では、第1戦に先発した館山昌平を中継ぎ待機させた。 いわゆる、投手陣のスクランブル登板でCS突破を狙ったのである。 中日とのファイナルステージに入っても、その起用は変わらなかった。第1戦では増渕が先発し、第2戦は先発の石川雅規の後を館山が受け継ぎ、クローザーを務めた。第3戦にはファーストステージ2試合で中継ぎを務めた村中が先発。一方、第5戦では中2日で館山が先発に回った。 「後がない気持ちで戦っている。先を見据えてという戦いはウチに
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