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ブックマーク / number.bunshun.jp (26)

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    野球はワインと似ている。 以前出たを棚で寝かせている内に、熟成されて味に深みが出る。 例によってぶらりと屋に出かけたら、青・赤・緑の見慣れた色使いの「辻発彦 埼玉西武ライオンズ新監督就任」という帯が巻かれた新書を見つけた。2012年8月発売の一冊が野球界の動きに合わせて、5年後にまた生き返る――これもまた野球の魅力だ。 それにしても、あの守備の名手・辻が西武監督として戻って来るとは感慨深い。 自分は少年ジャンプで『キン肉マン』の連載が始まり、所沢で西武ライオンズがスタートした1979年生まれの埼玉出身。いわば西武線に乗って遊びに行き、テレビ埼玉で夕方からの全日プロレスとライオンズアワーを観て育った世代である。当時の巨人は憧れの東京のチーム、西武は地元の自慢のチームという感覚。いわば辻は俺らのヒーローだった。 気が付けば、あの頃のスーパースターたちが続々と監督として現場に戻ってきて

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    sueisfine
    sueisfine 2018/09/02
  • 森監督、伊東、辻、デストラーデ。西武黄金時代には派閥がなかった。(中溝康隆)

    V9時代の巨人ってどれくらい強かったの? 子どもの頃、周囲の大人によくそんな質問をした記憶がある。長嶋茂雄の現役どころか、1回目の監督時代にも間に合わなかった。王貞治の現役の記憶もまったくない。 物心ついてからそれらをすべて野球史というより、“戦後昭和史の一部”として学んだ記憶がある。読書感想文の課題に選んだのは、親にねだって買ってもらった長嶋さんの自伝『燃えた、打った、走った!』(講談社)だ。マジかよ……テレビで“ヘイ! カール”とか叫んでたおじさんは伝説の男だった。あの衝撃は今でもよく覚えている。 そして、自分がアラフォー世代に差し掛かった今、年下の野球好きから「黄金時代の西武ってどれくらい強かったんですか?」と聞かれることが度々ある。残念ながら、「アニメの『ちびまる子ちゃん』テレビ放送が始まった頃、『ファミスタ』でライオネルズの使用禁止ローカルルールができるくらい強かった」とか言っ

    森監督、伊東、辻、デストラーデ。西武黄金時代には派閥がなかった。(中溝康隆)
    sueisfine
    sueisfine 2018/09/02
  • 「谷繁さんは横浜に必要だった」――。恒例・もつ鍋わたりの2013年大総括!(村瀬秀信)

    楽天の初優勝で幕を閉じた2013年も残り数えるほどとなりました。 今シーズン敗れたチームは、忘年会で一刻も早く忘れたい悲しい思い出を、煮えたぎる鍋に投入したくてウズウズしているのではないでしょうか。 そんな気分になったら、東京・国分寺。再開発でだだっ広くなった北口の荒涼とした空地の片隅にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は“ミスター社会人”ことHONDAの西郷泰之氏を、ピーニシと気安くあだ名で呼んでしまう恐れ知らず。 このオフ、谷繁元信選手が中日ドラゴンズのPマネに就任した瞬間に、読者から『わたりが聞いてる谷繁就任話の舞台裏が聞きたい』とのかなり気のメールが多数舞い込んだので、今回の野次馬ライトスタンドは、中野渡進氏による2013年総括をお送りする。 「ジョン・ターニー情報なら教えてやろうか?」 ――さて、谷繁さんがPM就任ですが。 中野渡(以下略)

    「谷繁さんは横浜に必要だった」――。恒例・もつ鍋わたりの2013年大総括!(村瀬秀信)
  • 落合GM&谷繁監督のタッグは、日本版『マネー・ボール』となるか?(鷲田康)

    2004~2011年の8年間、監督と主戦捕手という立場で4度のリーグ優勝を成し遂げた落合と谷繁。今後は、GMと選手兼任監督という新たな関係でチームの再建を目指す。 『マネー・ボール』は、チーム編成にセイバーメトリクスを導入して、年俸総額27位ながら“常勝チーム”を築き上げたオークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMを描いた野球のベストセラーである。 その後、ブラッド・ピット主演で映画にもなったが、原作でも映画でもビリー・ビーンの痛快で破天荒な姿とは裏腹に、当時のアスレチックスを指揮していたアート・ハウ監督の描かれ方は惨めなものだった。 映画の中では選手起用を巡って対立したハウ監督は、ついにクビを切られるはめになる。 原作でも似たり寄ったりで、舞台となった2002年のシーズン、アスレチックスはア・リーグ西地区優勝を遂げるもディビジョン・シリーズでミネソタ・ツインズに敗退。ビーンGMは

    落合GM&谷繁監督のタッグは、日本版『マネー・ボール』となるか?(鷲田康)
  • <プロフェッショナル対談> 権藤博×森繁和 「修羅場を制する投手論」(永谷脩)

    エースをどう起用し、いかなる継投を行なうか。 短期決戦で勝敗を大きく左右する投手の使い方を、 参謀そして監督として数々の修羅場をくぐり抜け、 勝負の要諦を知り尽くした2人が存分に語り合った。 権藤 西武と中日で、日シリーズに9回も(コーチとして)出てるんだって? 森 そうですね。 権藤 俺はコーチで中日1回、近鉄1回、監督で横浜1回。3回しか出てないから、9回も出てる人から、どうぞ、どんどん話してください(笑)。 森 いやいやいや。 権藤 森(祇晶)さんと落合(博満)のやり方は違ってた? 森 2人とも同じようなものでした。森さんのほうが変わったことを考えてたかもしれませんが。 権藤 2戦目重視とか? 森 そういう違いはあったかもしれないです。 権藤 俺の場合は、近藤(貞雄)さんと仰木(彬)さんだったけど、とくに仰木さんはあれこれやりたがるんだよね。セカンドやショート出身の監督は、すぐにチ

    <プロフェッショナル対談> 権藤博×森繁和 「修羅場を制する投手論」(永谷脩)
  • DeNA3万人、ももクロ6万人。週末の横浜で交錯した2つの星。(村瀬秀信)

    8月4日。 横浜の地に無数の星が煌めいた。 横浜市港北区小机、日産スタジアムでは、ももいろクローバーZの夏のライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎWORLD SUMMER DIVE」で6万人。 そこから約10km離れた、横浜市中区の横浜スタジアムでは、ベイスターズがvs.中日ドラゴンズ3連戦を、夏の定例イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT2013」として開催。来場者にユニフォームを配布したことも手伝って、最終日となったこの日は、過去最高の入場者数3万39人を集めたという。 この2つの場所に集まったお客さんは合計9万人。各々がペンライトなりを持参するモノノフ(ももクロファンはこう呼ばれる)はいわずもがな、この日は横浜スタジアムでも入場者に青のサイリウム(ケミカルライト)が無料配布された。となれば、空から見た横浜は、時間差こそあれ約9万もの美しい光が灯っていたことになる。 さらに、両方のイベ

    DeNA3万人、ももクロ6万人。週末の横浜で交錯した2つの星。(村瀬秀信)
  • <長嶋巨人、松井秀喜攻略法を語る> 野村克也 「絶対に負けたくない敵だった」(阿部珠樹)

    '90年代、松井を主軸に据えた長嶋巨人軍に、大きな壁として 立ちふさがったのが、「ID野球」の野村ヤクルトだった。 稀代の知将が感じた2人の凄み、そしてその攻略法とは――。 長嶋茂雄と松井秀喜がそろって国民栄誉賞を受賞した。 野球界では王貞治、衣笠祥雄につづく受賞である。ジャイアンツという人気チームでつねにファンとマスコミの大きな注目を集め、それに応えるプレーを見せてきた長嶋。その長嶋に手塩にかけて育てられ、メジャーリーグでも名門ヤンキースの中心として活躍した松井。国民栄誉賞がどんな基準で与えられるのかは、私などにはわからないが、ふたりの受賞は多くの人が納得するものだろう。 人づてに聞いたのだが、ふたりの受賞が決まったとき、「残した数字でいうなら野村にも賞を与えてよいのではないか」という声があったそうだ。私自身はとても賞に値するなどとは思っていないが、こうした声をいただけたのは名誉なことだ

    <長嶋巨人、松井秀喜攻略法を語る> 野村克也 「絶対に負けたくない敵だった」(阿部珠樹)
  • MLBマニアの外国人助っ人総チェック!~濃厚なクセ者ぞろいのセ・リーグ編~(村瀬秀信)

    ロッテとのオープン戦で無死一塁からバント安打を決め、自らセーフをアピールするDeNAのナイジャー・モーガン。 3月中旬、WBC真っ盛りのこの時節柄。 国民の関心事は対戦国の未知なるパワーを秘めた外国人選手であることは百も承知ながら、今回も前回に引き続き稀代のMLB好事家3名を招いての「2013年の新外国人選手トリプルクロスカウンターレビュー」です。申し訳ない。 今回はセ・リーグ編でありますが、その前に。前回の入稿後に新たに北海道ハムが獲得した新外国人選手からはじめさせていただきます。それではどうぞ。 キューバ出身の謎多き“小型タイロン・ウッズ”。 ●ミチェル・アブレイユ(北海道ハム) 内野手 Tessy 「つい先日獲得が決まった選手です。今、WBCで話題になっているキューバの選手みたいですけど……僕は知らないですね。栗山監督は小型タイロン・ウッズと言ってますけど……謎の多い選手です

    MLBマニアの外国人助っ人総チェック!~濃厚なクセ者ぞろいのセ・リーグ編~(村瀬秀信)
  • 新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)

    プロ25年目の谷繁は、FA権を行使せず、昨年末に1億9千万円で契約更改。「阿部(慎之助/5億7000万円更改)より4億円ほど少ない金額で(判子を)押しました」と笑いながら中日での活躍を誓った。 新年、あけましておめでとうございます。 新しい年を迎え、気持ちも新たに3カ月後に迫ったペナントレース開幕に思いを馳せる今日この頃。野球なき正月のテレビ番組と型にはまったおせち料理に飽きてきたら東京・国分寺。北口のうら寂しい路地の一角にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は元横浜ベイスターズ中継ぎ投手にして、木塚コーチの高校の後輩・弥太郎投手に伯父貴と慕われる存在。この度、編集部に届いた年賀状の中に「野次馬ライトスタンドは口の悪いもつ鍋屋の記事だけでいいです」との要望が混じっていたので、今回は中野渡進氏による2013年プロ野球展望をお届けする。 キャプテンサンタを愛

    新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)
  • 東京・国分寺「もつ鍋 わたり」のプロ野球前半戦総括<2012年・夏>。(村瀬秀信)

    低迷する横浜DeNA攻撃陣を牽引した中村紀洋(写真左)。もつ鍋屋店主・中野渡氏は「ノリさんらベテランがいなければ今頃2勝ぐらい」と鋭い分析。 2012年、夏。 遠くロンドンの地では連日、野球のないオリンピックの熱戦が続く今日この頃。たまにはクーラーの効いた一室でビールと熱い鍋を喰らいながらのナイター観戦が恋しくもなろうというもの。 そんな気分になったら、東京・国分寺。北口のうら寂しい路地の一角にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は小金井の「オリンピック」より東大和の「ニトリ」を愛用する、元台湾W杯日本代表右腕。編集部に届く手紙にも「猛暑の折、口の悪いもつ鍋屋が前半戦を振り返る季節となりました」なる時候の挨拶がぽつぽつ紛れ始めたので、今回の野次馬ライトスタンドは、中野渡進氏による2012年ペナント前半戦総括をお送りする。 夏場でもよくべるベテラン選手の

    東京・国分寺「もつ鍋 わたり」のプロ野球前半戦総括<2012年・夏>。(村瀬秀信)
  • プロ野球の新外国人助っ人を斬る!超MLBマニアによる偏愛チェック。(村瀬秀信)

    2007年シーズン序盤戦。ボストン・レッドソックスで戦っていた当時のウィリー・モー・ペーニャ。シンシナティ・レッズ入団から始まったチーム遍歴は、その後、レッドソックス、ナショナルズ、メッツ、ダイヤモンドバックス、マリナーズと続いている。 3月。オープン戦もはじまり、今月末にはペナントレース開幕を控えた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。 この時期、どうしても気になるのが新チームのラインナップ。オフの補強でどれだけのベースアップをしているのか。そして新しく加わった新戦力の実力、特に個人成績が即チームの浮沈に繋がってしまう新外国人の存在は気になるところではないかとお察し致します。 というわけで、今回の野次馬は、「2012年新外国人選手」が一体どれほどの実力を持っているのかを、専門の野球解説者ではなく、あえて在野のメジャーリーグ好事家に聞いてみることにしました。 鳴り物入りで入団した選手も

    プロ野球の新外国人助っ人を斬る!超MLBマニアによる偏愛チェック。(村瀬秀信)
  • 実は言葉の人、落合博満。オレ流語録8年分、一挙公開!(村瀬秀信)

    退任の記者会見にて「中日以外のチームから監督のオファーがあればどうしますか」との質問に対し、「話があれば聞く」と答えた落合博満氏。「初老の男性に戻った。映画館の右の後ろで女房と映画を観たり、温泉にでも行きたいと思います」というコメントも残している 非常に楽になりました。監督という肩書は結構重たい。それを外して、普通の57歳か58歳の初老の男性に戻ったということじゃないでしょうか――。 11月22日。中日ドラゴンズ・落合博満監督の退任会見が名古屋市内で行われた。キャンディーズの解散会見、いや、10月31日にあった橋下大阪府知事の「普通の42歳に戻りたい」発言に続く、異能者たちだけに許された「普通の○○に戻る」発言は、落合博満がドラゴンズ監督としての重責を全うしたことを告げる最後の言葉となった。 思えば監督就任となった'03年10月8日の会見での、「どういうタイプの監督になるかは誰にもあてはま

    実は言葉の人、落合博満。オレ流語録8年分、一挙公開!(村瀬秀信)
    sueisfine
    sueisfine 2011/12/04
    収穫は井端のゲッツー発言翌日に4安打したことも書き添えて欲しい
  • 日本S、中日のカギは吉見の起用法。ヤクルトの捨て身の戦いにみる教訓。(氏原英明)

    今季、中日のエースとして目覚ましい活躍を見せた吉見一起。内海哲也と並ぶ18勝で最多勝のタイトルを獲得し、他にも最優秀防御率、最高勝率でもトップとなった 捨て身だった。 セ・リーグのCSで敗れたヤクルトの戦いはそう表現していい。 巨人とのCSファーストステージで、来は先発投手であるはずの村中恭兵と増渕竜義を中継ぎ起用。そうかと思うと、1勝1敗の五分で迎えた最終戦では、第1戦に先発した館山昌平を中継ぎ待機させた。 いわゆる、投手陣のスクランブル登板でCS突破を狙ったのである。 中日とのファイナルステージに入っても、その起用は変わらなかった。第1戦では増渕が先発し、第2戦は先発の石川雅規の後を館山が受け継ぎ、クローザーを務めた。第3戦にはファーストステージ2試合で中継ぎを務めた村中が先発。一方、第5戦では中2日で館山が先発に回った。 「後がない気持ちで戦っている。先を見据えてという戦いはウチに

    日本S、中日のカギは吉見の起用法。ヤクルトの捨て身の戦いにみる教訓。(氏原英明)
  • プロ野球、「短期決戦」が上手い監督は? - 言わせろ!ナンバー - Number Web

    いよいよ今年のプロ野球も大詰めを迎えようとしています。 各リーグの優勝チームが決まれば、いよいよクライマックスシリーズ(CS)から日シリーズへと「短期決戦」が続きます。 今年の焦点のひとつは、パ・リーグを圧倒的な強さで制したソフトバンクが、苦手としているCSを勝ち抜けるか、ということにあるでしょう。 一方で「短期決戦」に強いチームもあります。昨年、ロッテがパ・リーグ3位からCS、日シリーズと勝ち抜き、日一になったことは記憶に新しいかと思います。 そこで皆さんにお尋ねします。 「短期決戦」で勝ち抜くために必要なことはいろいろとあると思いますが、監督の采配も大きな要素のひとつでしょう。過去も含めて「短期決戦」が上手いと思う監督は誰ですか? ※下に挙げた選択肢は1980年以降に日シリーズを複数回制した監督たち(年は優勝年)ですが、それ以外の監督も自由にお書きください。 ●古葉竹識(広島)

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  • 大震災とプロ野球。ある首位打者が辿った険しい道。(中村計)

    星野監督から楽天の初代キャプテンとして活躍を期待されていた鉄平。「神風ワンダーボーイ」は復活できるか? 稀代のヒットメーカー、楽天の鉄平が今季、長いスランプに陥った。 その理由を考えたとき、シーズン前、鉄平が話していたこんなセリフが真っ先に思い浮かんだ。 「横浜で『楽天の選手だ』って言われるのはビッグネームの人だけですよ。それ以外はそうそう気づかれない」 東日大震災の5日後、楽天の選手たちは横浜から名古屋へ移動するために大阪方面行きの新幹線に飛び乗った。が、満席で選手たちの多くはデッキで立っていたというので、騒がれませんでしたか、と尋ねたときのことだ。 「今は野球をしているときではないんじゃないか」 念のために言っておくが、鉄平は'09年のパ・リーグの首位打者である。 見栄を張って嘘をつく必要もないが、そこまで正直に自分の全国的な知名度の低さを暴露しなくともいいのにと思ったものだ。 震災

    大震災とプロ野球。ある首位打者が辿った険しい道。(中村計)
  • 森ガール、山ガールの次に来るのは、“カープガール”って本当か!?(村瀬秀信)

    “Cガール”のひとりである大井智保子さんは、ファッション誌での読者モデル以外にも、“PinkBull”というユニットでDJをやったり、「Marblee(マーブリー)」というアパレルブランドでプロデュース活動に携わるなど、とにかく活動的 セ・リーグに久しぶりに熱い夏が帰って来た。 8月15日現在、2位阪神から5位広島までゲーム差はわずかに2.5。首位を独走してきたヤクルトも調子を崩し4ゲーム差まで詰まってくるなど、この夏の混戦模様は益々続きそうである。 あえて横浜には触れないが。 長く3強泰平時代が続いていたセ・リーグに、この混戦をもたらしているのは、首位をゆくヤクルトの疲れ、そして交流戦10連敗にもめげずに復調したカープの健闘であろう。特にカープはここまで40勝44敗5分。負け越しながらも、4日には8月以降では15年ぶりの2位浮上を果たし、初のCS進出、および'91年以来の優勝なんてものが

    森ガール、山ガールの次に来るのは、“カープガール”って本当か!?(村瀬秀信)
  • “野球DJ”が名曲、珍曲をご紹介。「プロ野球 音の球宴」へようこそ。(村瀬秀信)

    ファンタスティック・ピッチング・マシーン中嶋氏(写真左)とヨシノビズム氏。両者ともに熱狂的な日ハムのファンですが、イベントでは様々な球団の曲がかかります 今年のオールスターはQVCマリンでの第2戦を観戦してきた。毎年、はじまる前はペナントに傾倒し過ぎて(もしくは終戦していて)、オールスターというものをあまり浮かれた気分で迎えるなんてことはないのだが、いざはじまってみれば、年に一度の夢の球宴はやはり面白い。 ホームラン狙いの打者に真っ向勝負を挑む投手なんてグラウンドの対決ももちろん素晴らしいが、個人的にはあの独特の球場の雰囲気がたまらない。 12球団の選手にファン、マスコットが集まり、普段は敵チームである選手の応援歌を口ずさむ。特にイニング前にパ・リーグ6球団で歌うパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」の一体感には、プロ野球が持つ力とファンの思いが詰め込まれているような気がして、いつ

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  • 東京・国分寺「もつ鍋 わたり」による、プロ野球前半戦総括<2011年編>。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー

    昨季はプロ野球史上初となる3年連続90敗にして3年連続最下位を記録した横浜。今季これまで(7月22日)の成績は25勝44敗6分でブッチギリの最下位だが、フロントはトレードなどの補強も行わないと断言。フロントとの会談後に「頑張ってくれということだった」とコメントした尾花高夫監督 シーズンも折り返し地点を迎え、ペナントはオールスターブレイクでしばしの休演。連日の猛暑に加えクーラーも使えない、そんな夜には、逆に熱い鍋を喰らい涼を取るのも一興。 なんて思い立ってしまった時は、東京・国分寺。北口のうら寂しい路地の一角にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 この店の店主、中野渡進氏の詳細は……昨年の日シリーズ予想記事を読んでいただきたい。簡単に言えば「口が悪くてクビになった元プロ野球選手」である。 この中野渡氏、現役生活4年とはいえ、その独自の視点から野球を観る慧眼は球界でも白眉の存在。

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  • 武田勝の美しさ。~最も“自滅”しない投手~(小川勝)

    ダルビッシュの陰に隠れてはいるが、ダルをしのぐチームトップの防御率で好投を続けている武田勝。6月27日現在、2ゲーム差に迫ったソフトバンクからの首位奪還に向け、武田にかかる期待は大きい 「勝利投手」ほど、野球界で過大評価されている記録は他にない、と言っていい。年間で何勝したか、通算で何勝したか。しばしば、それが投手評価の最重要事として扱われる。 投手の勝利数は、ファンにとっては興味深い記録だが、投手の価値――チームへの貢献度を計るバロメーターとしては、あくまで目安に過ぎない。勝利数を第一に考えると、9回1失点の負け投手より、5回3失点の勝ち投手の方が優れた投球ということになってしまう。さらには「勝利投手」という記録自体が、守備陣の貢献に言及していない。実際には、「勝利投手」は該当者なしで、むしろ「勝利捕手」を記録した方がいいのでは、という試合もある。だから、勝利数こそ投手の勲章といった考え

    武田勝の美しさ。~最も“自滅”しない投手~(小川勝)
  • 一場靖弘を偏愛する“ヤクルト芸術家”「ながさわたかひろ」を知ってるか?(村瀬秀信)

    ながさわたかひろ氏を京橋のギャラリーにて撮影。昨シーズンのヤクルトの全144試合分の銅版がズラリとその周りを囲んでいる 美術家・ながさわたかひろを知っているだろうか? 画家・銅版画家として、斬新な作品を世に送り出し、芸術界の名門老舗雑誌『美術手帖』(美術出版社)にも「に・褒められたくて」という連載を持つ新進気鋭のアーティストである。 彼の代表作となった「プロ野球画報」は、その名の通りプロ野球を題材としている。自身がファンでもある東北楽天。野村克也監督の最終年となった'09年シーズン144試合+CSの全150試合を、1試合につき4×4センチの名場面を9コマで、銅版画19枚に描きあげた。この作品は、“若手アーティストの登竜門”と呼ばれる岡太郎現代芸術賞の特別賞を受賞し、昨年6月にはKスタ宮城内に作品が展示されるなど、各界から高い評価を集めた。 現代芸術とプロ野球のコラボレーション。シュールレ

    一場靖弘を偏愛する“ヤクルト芸術家”「ながさわたかひろ」を知ってるか?(村瀬秀信)