百十四銀行(高松市)はこのほど、FAXの誤送信による情報漏えいなどを防ぐため、全営業店のFAX機約200台を撤廃した。システム構築を担当したNECによると、金融機関が全営業店のFAX機を撤廃したのは初めてという。 新システムでは、FAX送信は行内PCとネットワークで接続したFAXサーバ経由で行う。外部顧客への送信時には、あらかじめ登録しておいた顧客データベースとFAX番号を照合するため、入力間違いによる誤送信を防げる仕組みだ。 FAX送信時はパスワード認証を行うなどし、不正利用も防止できる。FAX機の撤廃で、機器運用コストも大幅に削減できる。 金融機関によるFAXの誤送信が相次いでおり、誤送信防止システムへのニーズが高まっているという。NECのシステムの販売価格は1500万円から。本年度中に10システムの受注を見込んでいる。
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