(c) ひぐちアサ・講談社/おお振り製作委員会 野球アニメで、あえて敗北にフォーカスする。みんなが共感できるのは、「痛み」だから。 記事前編でそんなこだわりを語った水島努監督が、特に苦心したのは「悪役」だった。監督曰く、「悪人が輝いたっていいじゃないか」。 どういうことなのか聞いていくと、そこには若者の輝きに向けた、大人からのまなざしがあった。悪役・呂佳を通して、テンプレートにはまらない、新しい野球アニメの魅力を探っていく。 今年から硬式で新設された県立西浦高校野球部。気弱だがコントロールは抜群なピッチャー・三橋を擁する西浦高校は、全国高校野球選手権埼玉大会を、3回戦の崎玉高校、4回戦の港南高校と順調に勝ち進んでいった。いよいよ5回戦、美丞大狭山と対戦する西浦だが、スタンドには、美丞大狭山高校野球部のコーチ・呂佳の姿が。自分たちのプレーは呂佳たちによって研究されており、苦戦を強いられる。オ
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