青草を食べるニシゴリラのゲンキ=京都市動物園、伊藤恵里奈撮影クローバーリーフ社のエサを食べるインドゾウ=神戸市の王子動物園、伊藤恵里奈撮影クローバーリーフ社の青草を食べるカバ=神戸市の王子動物園、伊藤恵里奈撮影高さ十数メートルあるシラカシの木に登り、葉のついた枝を切り取る西窪武さん=三重県伊賀市、伊藤恵里奈撮影 健康のひけつと言われる「粗食」が動物園でも注目されている。野生では口にしない、食べやすくて高カロリーなえさで逆に体調を崩す動物たちに、本来の「自然食」に近いものを与えて、心も体も健康になってもらおうという狙いだ。えさを作る京都府内の飼料会社や研究者らは希少動物の繁殖率の向上も期待する。 目を細めて青草をほおばる京都市動物園のニシゴリラのゲンキは、同園生まれの24歳のメス。2年前まで食べたえさを吐いてはまた食べる「吐き戻し」がひどかった。原因は「栄養満点の食事」によるストレスだっ