まさかの4位に終わり「すごく残念です」と無念さをにじませるも、高梨沙羅は決して風や環境のせいにはしなかった。 スキー・ジャンプ女子の高梨沙羅は、オリンピックで4位に終わった。 ワールドカップでは全13戦のうち実に10度優勝。優勝できなかった3大会でも2位2回、3位1回と、すべて表彰台に上がっている。 この驚異的な成績は、突出した力と際立った安定感をともに兼ね備えているからにほかならない。 今大会で金メダルを期待される選手として名前があげられるようになったのも、無理もない成績だ。 高梨自身、世界一になることへの意欲を示してきた。 だがオリンピックでは、金メダルはならなかった。そして今シーズンでは初めて、表彰台を逃すことになった。 誰もがその実力を認める高梨が、なぜオリンピックでは表彰台にすら上がることができなかったのか。 要因はきっと、いくつもあるだろう。踏み切りのタイミングは完璧だったのか