行野浦漁港の近くのダイビングショップにも野良猫が集まる。店主は「おしっこのにおいがきついんです」=三重県尾鷲市行野浦、小泉写す 「猫非常事態宣言」が、三重県尾鷲市と紀北町に発令中だ。保健所に持ち込まれる野良猫の数は、人口比で全国平均の9倍。理由は「漁師町で海の近くには魚が多い」「エサをやる市民が多い」など諸説ある。見かねた県尾鷲保健福祉事務所が結核の流行時を模して異例の宣言をし、住民への啓発活動に乗り出している。 両市町を管轄する同事務所が07年度に処分した猫は559匹で、人口72人につき1匹。全国の647人につき1匹、県の523人につき1匹を大きく上回る。 同事務所の獣医師が、赴任早々の05年8月、一人暮らしの男性宅の猫約50匹を引き取った。猫が増えすぎて男性は別の場所に引っ越し、猫を放置していた。 獣医師が「猫非常事態宣言」を提案。8月の発令後は、動物病院に去勢・避妊手術を促す