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ブックマーク / odamitsuo.hatenablog.com (6)

  • 出版状況クロニクル107(2017年3月1日〜3月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年2月の書籍雑誌の推定販売金額は1398億円で、前年比5.2%減。前年は閏年で1日多かったこともあり、0.1%減だった。 書籍は827億円で、同1.9%減、雑誌は570億円で、同9.6%減。 雑誌の内訳は月刊誌が471億円で、同7.3%減、週刊誌は286億円で、同19.9%減。 返品率は書籍が31.0%、雑誌が40.9%。 村上春樹の『騎士団長殺し』の2冊の130万部の搬入もあり、書籍マイナスは小幅なものになったが、これもその反動が起きなければいいが。『職業としての小説家』の場合、文庫よりも安い特価が出回っている。 複数の書店からの証言によれば、『騎士団長殺し』はかつての売れ行きの半分ほどで、3日で止まってしまったという。確かに現在でも多くの書店で平積みされたままである。それはやはりクロニクル103でもふれておいた、100万部を搬入した『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部第二部特別

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    sugimo2 2017/04/01
    "大垣書店が尼崎市の三和書房、札幌市のなにわ書房と業務提携し、両者の教科書を除く仕入れを大垣書店に一本化"
  • 出版状況クロニクル91(2015年11月1日〜11月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル91(2015年11月1日〜11月30日) 15年10月の書籍雑誌の推定販売金額は1227億円で、前年比7.8%減。 その内訳は書籍が588億円で、前年比2.5%減、雑誌は639億円で同12.1%減、そのうちの月刊誌は12.6%減、週刊誌は10.1%減。 この月刊誌、週刊誌双方の雑誌の2ケタマイナスは、出版状況がもはや臨界点にまで至ったことを告げている。 返品率は書籍が40.5%、雑誌は42.9%で、こちらも同様だといっていい。 クロニクルなどで繰り返し記してきたように、近代出版流通システムは雑誌をベースとして構築され、それに書籍が相乗りするようなかたちで営まれてきた。そのビジネスモデルがついに崩壊しようとしている。 今年も余すところ1ヵ月となったが、出版状況は最悪のところまできていて、またしても書店はナショナルチェーンの超大型店の閉店も伝えられている。 1.日販の「2

    sugimo2
    sugimo2 2015/12/01
    "河出や筑摩のような「ストックの出版社」ですらも新刊依存度75%になっている事実が語られている。彼らも語っているように、80年代まではその逆が人文書出版社を支えていたのである"
  • 出版状況クロニクル71(2014年3月1日〜3月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル71(2014年3月1日〜3月31日) 2月の出版物推定販売金額は1530億円で、前年比3.6%減、その内訳は書籍が810億円で同2.8%減、雑誌が720億円で同4.4%減。 返品率は1月よりは低くはなっているが、やはり前年を上回り、書籍は33.7%、雑誌は37.3%と高止まりし、下がる気配は見えない。 1 に1970年からの返品率推移を掲載しておいたが、70年代において、取次によれば、書籍返品率が30%前後であった頃も書籍は赤字で、低返品率と高回転率の雑誌によって流通は支えられているといわれていた。それが現在では雑誌のほうが高返品率となっており、それに半減してしまったともみなせる販売金額のことを考えれば、出版物流通がすでに双子の赤字になりかねない状況に入っているのではないだろうか。 3月は学参期ということもあって、年間で最も販売金額が高くなる月で、昨年は2059億円を計

    出版状況クロニクル71(2014年3月1日〜3月31日) - 出版・読書メモランダム
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    sugimo2 2014/04/01
    "同じ書店危機といってもドイツ、フランス、イギリスと日本の場合はまったく異なるものであり、日本の場合は「皆好きでもやっていけないんだ」という状況において、突出していると考えるべきだろう"
  • 出版状況クロニクル57(2013年1月1日〜1月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル57(2013年1月1日〜1月31日) 『週刊ダイヤモンド』(1/26)が新年早々から、特集「倒産危険度ランキング」を組んでいる。それは近年の大企業の崩壊と凋落、中堅・中小企業の劣化の二つの視点を通じ、その倒産リスクと危機の内実を浮かび上がらせている。 この特集の背後にあるのは、安倍政権の景気浮揚策だが、「その実態は倒産の先送り」でしかなく、むしろ倒産危機は高まっているという認識だ。とりわけ中小企業の金融円滑化法は3月で終了するし、それは危機がまったなしでやってくることを告げている。そして倒産危険企業500社がリストアップされ、その中には書店も3社含まれている。 出版業界においても、近年の大手出版社、取次、書店の凋落、中小出版社、取次、書店の劣化はもはやいうまでもなく、危機の真っ只中にある。それがどのように顕在化していくかを、出版業界の「地獄編」として、冷静にレポートして

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    sugimo2 2013/02/02
    「本屋として成功するものは商品の本を読まない。販売に必要なことだけを身につける」本でセレクトショップやるのは利幅薄すぎて無理すぎ。再販なくせばいけるかもしれないけどそれはそれで色々…
  • 出版状況クロニクル36(2011年4月1日〜4月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル36(2011年4月1日〜4月30日) 日ショッピングセンター協会によれば、3月売上高は前年同月比12.2%減で、そのうちの東北地方は30.8%減、関東地方は21.9%減となっている。 全国で3000近くに及ぶその過半数が郊外ショッピングセンターであり、90年代の大店法緩和以後、急速に増加し、とりわけそれは東北地方がきわめて激しく、従来の商店街の衰退に拍車をかけていたのは周知の事実だ。そして郊外ショッピングセンターに象徴されるスプロール都市の失敗から、ようやくコンパクトシティへの摸索が始まりつつあった時に、大震災に見舞われたことになる。 それらの郊外ショッピングセンターの詳細な被害は伝えられていないが、すべてに書店が入っていることはいうまでもなく、前述の数字のような厳しいマイナス状況にある。大震災前/大震災後のひとつの重要な事柄として、郊外ショッピングセンターもその意味

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    sugimo2 2011/05/08
    ”漁業は国を挙げて支えるだろうが、書店などの商業者は元に戻れないだろうし、再開も難しい。そのために八戸から茨城県の沿岸被災地に無書店地域も生まれてくる”
  • 出版状況クロニクル27(2010年7月1日〜7月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル27(2010年7月1日〜7月31日) まだ幸いにして大きな倒産は起きていないが、出版社、書店、古屋の売上は ほぼ最悪の状態になっている。 創業・開店以来、最悪だといういくつもの声すらも聞こえてくる。もちろんそれは取次も例外ではないはずだ。 そのような状況の中で夏休みを迎え、その後には多くの書店が決算を控えている。だから返品率は確実に上がるだろう。 かくしてまた秋から冬にかけて、出版業界はさらなる危機へと追いこまれていく。 1.『日経MJ』(7/14)に09年度「日の専門店調査」が発表された。そのうちの書店売上高ランキングを示す。 順位  会社名    売上高 (百万円)  伸び率 (%) 経常利益 (百万円)  店舗数 1紀伊國屋書店114,509▲4.463463 2丸善88,975▲7.2▲53844 3有隣堂53,754▲1.736343 4ジュンク堂書店44

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    sugimo2 2010/08/01
    "上位3社の減収、DNP傘下となった丸善、ジュンク堂、文教堂の揃っての赤字を見ると、書籍販売比率の高い大型チェーン店がもはや利益を上げられない構造になっていることが歴然であろう"
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