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続き早よに関するsugimurasaburoのブックマーク (1)

  • 雪が降ると思い出す、あの子

    我が家のしきたりでは、高校を卒業し18歳の春をむかえると、子供は家を出て各自の裁量で生活することになっていた。 もし進学したければ、学費は出してもらえたが、それ以外の生活費は基的に自分で出さなければいけなかった。 俺はというと、地方の国公立大学に進学を決めていたので、大学近くの安い学生寮に入ることにした。 学生寮といっても住んでいる連中は、大学や専門学校生はもちろん、ミュージシャンの卵やフリーターなどおおよそ金のない若者の見市のようだった。 その寮にひとり、場違いな雰囲気の不思議な女の子がいた。 近所にある美大の予備校に通う浪人生で、名前はミユといった。 ミユは、白磁器のようなすべすべとした肌で、墨でひいたような黒髪を鎖骨まで伸ばし、前髪は切れ長の目の上で揃えていて、一見クールな印象だったが それでいてあまり高くない鼻と薄く小さい口に幼さが残り、ちょうど子供から大人へ移り変わるところと

    雪が降ると思い出す、あの子
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