ウィンブルドン選手権で2度の優勝経験のあるペトラ・クビトバ(29)。チェコ出身の彼女わずか2年半前、自宅で強盗にナイフで襲われ、左手の5本の指すべてを負傷するという壮絶な経験をした。そこから復活した彼女のストーリーをお届けする。 2016年12月20日、チェコ東部の小さな町プロスチェヨフにある自宅で、ペトラ・クビトバはナイフで襲われた。午前8時半、ボイラーの点検技師を装って「給湯システムの検査をする」と言って部屋に入ってきた男に、洗面所でナイフを突きつけられたのだ。 だがクビトバは、なんと首元に突きつけられた25cmの刃を両手で掴み、強盗と格闘した。彼女はこう証言する。 「男は私にお湯の蛇口をひねるよう指示すると、次の瞬間、首にナイフを突きつけてきました。それを両手で掴むと、刃が左手に食い込みました。 ナイフを奪って床に倒れ込んだときには、そこらじゅう血だらけでした」 クビトバは自分のスマ