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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (26)

  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    古代のネコの遺伝子を分析したところ、ぶち模様のネコは中世になるまでは存在しなかったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。(参考記事:「動物大図鑑 イエネコ」) 研究者らは、古代ルーマニアのネコの死骸からエジプトのネコのミイラ、現代アフリカのヤマネコに至るまで、過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った。6月19日付けの学術誌「Nature Eco

    ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究
  • 第5回 日本のマンガやゲームに北欧神話が広まった歴史をひもとく

    信州大学人文学部の伊藤盡さんは、研究の柱に「日のマンガにおける北欧神話受容史の萌芽研究」を掲げている。たしかに、日には北欧神話に題材をとったマンガはとても多く、少しでも関心のある人なら5つどころか10以上、挙げられるだろう。21世紀になってからは、いわゆるライトノベルで扱われることも増えた。もはやすべてを把握するのは不可能ではないかという水準だ。 こういった日人の北欧神話好きはどこから来て、今どのように結実しているのか。伊藤さんによれば、アジアにおいて北欧神話をかくも受容し、新たな文化的な創造物を送り出し続けているのは、今のところ日だけだという。我々は何をそこに見るべきなのか聞いていきたい。 そのためには、マンガに限らず日における北欧神話の受容史を、まずは簡単に解説してもらう。 「日で北欧神話が受容されていく中には、やっぱり転機は3回あったと思います。1回目は山室静さん(190

    第5回 日本のマンガやゲームに北欧神話が広まった歴史をひもとく
  • 音声学者がネコ語の研究を本格始動

    飼いネコとより良いコミュニケーションを取るため、スウェーデンの研究者がネコの鳴き声の解読へ。(説明は英語です) 米ニューヨーク州で昨年行われたアンケート調査によると、ペットを飼っている人のほとんどが、人間に話しかけるようにペットに話しかけているという。また多くの飼い主は、イヌやネコが吠えたり鳴いたりして、空腹や恐れ、トイレに行きたいなどの意思を人に伝えていると考えている。 だとすると、そのとき動物たちが発する声には、ニューヨークなまりがあるのだろうか? そんな疑問を抱き、ネコとの音声コミュニケーションについての研究を立ち上げたのは、スウェーデンの愛家でルンド大学の音声学研究者、スザン・ショッツ氏だ。氏自身も3匹のネコを飼っている。(参考記事:「ネコは飼い主をネコと思っている?」) 実験のため、スウェーデン最南端の町ルンドと、そこから500キロ北にあるストックホルムで氏は協力者を募っている

    音声学者がネコ語の研究を本格始動
  • 収斂進化で鳴く能力失ったコオロギ

    2010年、スペイン南部の養豚農場で、メスの妊娠率が低下。精液保存用のプラスチック製の袋に含まれていた化学物質が原因として疑われている。 Photograph by Nathan Bailey ハワイのオアフ島とカウアイ島に生息するオスのコオロギたちは、10年前から不思議と沈黙するようになった。今回、その理由が研究で明らかとなった。 原因は、オスのコオロギの鳴き声に引き寄せられる寄生バエの一種(学名:Ormia ochracea)だった。ハワイでは比較的新しい種類のハエである。スコットランドにあるセントアンドリューズ大学の進化生物学者で研究を率いたネイサン・ベイリー(Nathan Bailey)氏は、ハエの到来後、二つの島のコオロギの翅に遺伝子変異が生じ、鳴く能力が失われたとしている。沈黙を守ることで、ハエのディナーと化すのを防いでいるのだ。 「Current Biology」誌オンライン

    収斂進化で鳴く能力失ったコオロギ
  • 素粒子物理学を覆すミューオンの挙動、未知の物理法則が存在か

    米フェルミ国立加速器研究所の検出器ホールにあるミューオンg-2実験の貯蔵リングは、数々の電子機器に囲まれている。実験はマイナス269℃という低温で行われ、磁場の中を進むミューオンの歳差運動(首振り運動)を調べている。(PHOTOGRAPH BY REIDAR HAHN, FERMILAB) ある素粒子のふるまいが、素粒子物理学の「標準モデル(標準理論)」に反していることを示す新たな証拠が見つかった。科学における最も堅固な理論の1つである標準モデルによる予測とのい違いは、未知の粒子や力が宇宙に存在している可能性を示唆している。 米フェルミ国立加速器研究所の研究者たちは4月7日のセミナーで、2018年に始まった「ミューオンg-2実験」の最初の結果を発表した。この実験ではミューオン(ミュー粒子)という素粒子を測定している。ミューオンは1930年代に発見された電子の仲間の素粒子で、電子よりも重い

    素粒子物理学を覆すミューオンの挙動、未知の物理法則が存在か
  • カニがイソギンチャクのクローン作り共生維持か

    【動画】イソギンチャクを失ったキンチャクガニが、別の個体から片方のイソギンチャクを奪う。その後、イソギンチャクを引き裂いてクローンを作り、両方のはさみに備えた。(Study footage courtesy Yisrael Schnytzer)(解説は英語です)。 インド太平洋海域の浅瀬に、小さなチアリーダーがすんでいる。左右のはさみにイソギンチャクをつけたキンチャクガニたちだ。両手にポンポンを持ったような姿から、英語では「ポンポンクラブ」(pom-pom crabs)というニックネームが付いている。 そのキンチャクガニの1種(Lybia leptochelis)がイソギンチャクを失うと、別のキンチャクガニからイソギンチャクを奪い取ることがはじめて実験的に明らかになった。さらに、取った方も取られた方も、1つのイソギンチャクを2つに裂いて同一のクローンを作り、左右のはさみに1つずつ装備すると

    カニがイソギンチャクのクローン作り共生維持か
  • 地震前の謎の発光現象、ついに解明か?

    2009年、大地震によって壊滅的な被害を受けたイタリアのラクイラ県オンナ村。地震の直前、多数の住人が明るい光を目撃したという。(Photograph by OLI SCARF, GETTY IMAGES) 地震発生に先だって謎の光が輝く「地震発光現象」は、比較的まれではあるが、世界各地での目撃例が伝えられている。「UFOではないか」とうわさになる場合もあるが、ついに原因が解明されたという。 研究チームの一員で、アメリカにあるサンノゼ州立大学とNASAエイムズ研究センターに所属する物理学者フリーデマン・フロイント(Friedemann Freund)氏は、「一口に地震発光現象といっても、決まった形状や色があるわけではない」と話す。 「地面からくるぶしの高さまで上昇する青味がかった炎のような光や、空中を数十秒から時には数分ほど漂う光の玉などの目撃例が多い。雷によく似ているが上空からではなく、地

    地震前の謎の発光現象、ついに解明か?
  • 地下にすむ奇妙な魚、新種どころか新しい科だった、インド

    『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するキャラクター、ゴラムにちなんで名付けられたゴラムスネークヘッド。新たに設けられた科に属する魚2種のうちの1種。(PHOTOGRAPH BY RALF BRITZ) インド南部の地下水に生息するライギョに似た魚が、新たな科に分類されることになった。新しい科の通称は「ドラゴンスネークヘッド」だ。彼らは原始的な「生きた化石」の一種であり、最も近縁なライギョのグループから、1億年以上前に枝分かれしたと見られている。 魚類で新しい科(種、属の上に位置する分類学上のカテゴリー)ができるのは非常に珍しいと語るのは、ドイツ、ドレスデンにある動物学博物館ゼンケンベルク自然史コレクションの魚類学者で、研究を主導したラルフ・ブリッツ氏だ。例えば人類が属するヒト科には、チンパンジー属、オランウータン属、ゴリラ属などがいるように、たいていの場合、科にはさまざまな種が多数含まれる

    地下にすむ奇妙な魚、新種どころか新しい科だった、インド
  • バイキングの豊かな多様性、大規模DNA分析で明らかに

    ポーランドのボリンで開催されたスラブ民族とバイキングの祭典で、鎧を身につけて接近戦を再現する演者たち。バイキングは人々の想像力をかき立てる存在だが、その歴史は意外に複雑だ。(PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 「バイキング」と聞いて私たちが思い浮かべるのは、木製のスマートな船に乗って北欧の海岸線を略奪していた、亜麻色の髪をしたスカンディナビアの屈強な戦士だろう。 バイキングについては、複雑な血統をもつ海の冒険者を称える古い物語が数多く伝えられているにもかかわらず、彼らは「純粋」な血統をもつ独自の民族または地域集団だった、という神話が今でも根強く信じられている。しかし、バイキングを象徴する角つきの兜と同じく、これは19世紀後半のヨーロッパで燃え上がった民族主義運動が生み出した悪しき神話にすぎない。バイキングの

    バイキングの豊かな多様性、大規模DNA分析で明らかに
  • 人類は3万年前に北米到達、新たな研究が物議

    メキシコ、チキウイテ洞窟の発掘現場において、植物や動物のDNAの痕跡を探す研究者たち。現代のDNAの混入が起きないよう、防護服を身に着けている。(PHOTOGRAPH BY DEVLIN GANDY) メキシコ中北部の砂漠の高山にあるチキウイテ洞窟。研究者たちは最初、数千年前の環境を調べるためにここに来た。ところが、期せずして古代の尖頭器(槍先)らしきものが発見されたことで、アメリカ大陸の歴史を書き換えるかもしれない10年近くにわたる調査が始まった。 7月22日付けで学術誌「Nature」に発表された論文によれば、チキウイテ洞窟から見つかった証拠は、人類が約3万年前にはすでに北米大陸に居住していたことを示唆しているという。3万年前という年代は、現在の一般的な推定よりも2倍近く古い。 人類がいつアメリカ大陸に到達したのかについては100年以上も議論が続いているが、およそ1万3500年前という

    人類は3万年前に北米到達、新たな研究が物議
  • ワニに乗ったアライグマ、写真は本物?

    アライグマがワニの背中に乗っている写真がインターネットで話題を呼んでいる。まるでヒッチハイクをしているかのようなワンシーンだが、この写真は物なのだろうか。 この写真を撮ったという米国フロリダ州在住のリチャード・ジョーンズ氏はナショナル ジオグラフィックの取材に対し、「物」と答えている。一方、生物学者や写真家の中には実際の光景なのか疑義を呈する人もいる。 写真が撮影されたのは6月14日。ジョーンズ氏が複数の地元メディアに伝えたところによると、フロリダ州中部にあるオカラ国立森林公園を家族で散歩していたときに撮ったものという。ジョーンズ氏は電子メールでの取材に対し、彼の息子がアライグマを驚かせてしまったらしく、慌てて走り出したアライグマは、近くを流れるオクラワハ川を泳いでいたワニの背に飛び乗ったと語った。(参考記事:「命や手足を失わずに野生動物の傑作写真を撮る方法」) 「写真を疑っている人た

    ワニに乗ったアライグマ、写真は本物?
  • 極寒地の「そり犬」、9500年前にはすでに活躍、最新研究

    米アラスカ州ジュノー近くのハーバート氷河にて、犬ぞりチームがレースに挑む。驚くことにそり犬たちは、他の犬種のようにオオカミと交配することはなかったことが判明した。(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) もこもこの体毛にくるりと巻いた尾をもつグリーンランド・ドッグは、北極圏のツンドラ地帯が原産のそり犬だ。その遺伝的歴史を初めて深く掘り下げた最新研究によれば、世界最古の犬種かもしれないという。イヌの中でも、1989年に犬種となったばかりのラブラドゥードルなどとは違って、ハスキーやマラミュートなどを含むそり犬たちの系統は、少なくとも9500年前には確立されていた。 イヌはタイリクオオカミから進化したと考えられているが、この変化がいつ、どこで起きたのかは大きな謎に包まれている。科学者たちはそり犬の遺伝的な特徴と位置づけを探る

    極寒地の「そり犬」、9500年前にはすでに活躍、最新研究
  • 白亜紀末の大量絶滅に新説、火山噴火は生命回復を促していた

    6600万年前、白亜紀の終わりに巨大な隕石がメキシコのチクシュルーブ沖に衝突した。空は闇に覆われ、地球の寒冷化が進んで、鳥類を除く恐竜が絶滅した。(ILLUSTRATION BY STOCKTREK IMAGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 白亜紀最後の日、直径約12キロメートルの巨大隕石がメキシコのユカタン半島付近に衝突し、地球の生命の歴史を変えた。 それから6600万年後の現在、科学者たちがスーパーコンピューターを使い、何通りものシナリオにしたがって当時の世界を再現。鳥をのぞく恐竜を絶滅させた当の原因、劇的な環境の変化に地球上の生命がいかに対応したかについて、最新の研究成果を6月29日付の学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表した。(参考記事:「小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか」) 巨大隕石は、直径200キロ近いクレーターを作り、莫大な

    白亜紀末の大量絶滅に新説、火山噴火は生命回復を促していた
  • 残念な英雄ハンニバル、「象でアルプス越え」の失策度

    人類の歴史は、言ってみれば「失敗の歴史」だ。たった一つの選択の誤りが、国や民族の行く末、さらには世界の運命を変えてしまったことさえある。歴史上、少なからぬ人々が、二者択一の選択問題を間違えてしまった。それらの判断の多くは、そのときには「一番良い考え」に思えたものばかりである。 ナショナル ジオグラフィックの書籍『失敗だらけの人類史』は、そのような歴史的な「失敗」の数々を取り上げ、何を間違ったのか、その結果どうなったのかを解説するだ。ここでは同書から、「象でアルプスを越えた英雄」として有名な名将ハンニバルの物語を紹介したい。傲慢さと性急さから判断を誤り、ローマ征服という野望を達成できなかった人物である。 ローマとの戦い ハンニバルは紀元前247年、ローマによる征服の危機に瀕していたカルタゴ(現在のチュニジアの首都、チュニスの近く)で生まれた。偉大な交易国にして海洋国家だったローマは、海上で

    残念な英雄ハンニバル、「象でアルプス越え」の失策度
  • 他の鳥の警報リツイート 余計な噂は拡散せず、研究

    木の枝にとまって樹皮のなかに隠れた昆虫を探すムネアカゴジュウカラ。米ワシントン州で撮影。(PHOTOGRAPH BY VICKIE ANDERSON, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 北米を訪れたら、スズメの仲間のアメリカコガラやムネアカゴジュウカラの明るい歌声を耳にすることがあるだろう。だが、そのさえずりに歌詞がついていることをご存じだろうか。(参考記事:「ヒット曲はますますヒット、鳥で判明、最新研究」) 「言語学者からは怒られるかもしれませんが、言葉と言ってもいいでしょう」と米モンタナ大学の生態学者エリック・グリーン氏は話す。 実際、アメリカコガラは約50種の特徴的な声を使い分け、「危険!」「ごはんちょうだい!」「恋人募集中!」などといった大事なメッセージを伝えている。 グリーン氏の研究チームは以前の研究で、ムネアカゴジュウカラ(以下、ゴジュウカラ)がアメリカコガラ

    他の鳥の警報リツイート 余計な噂は拡散せず、研究
  • フローレス原人を絶滅させたのは現生人類だった?

    インドネシアのフローレス島で化石が発見された、フローレス原人の顔の復元。(PHOTOGRAPH BY B CHRISTOPHER, ALAMY) 小型の原人「フローレス原人」は、現生人類ホモ・サピエンスとの出会いがきっかけで絶滅したのかもしれない。そんな可能性を示唆する研究結果が、3月30日付け科学誌『ネイチャー』に発表された。 フローレス原人(ホモ・フロレシエンシス)は、2003年にインドネシアのフローレス島にあるリアンブア洞窟で化石が発見された小型の人類。身長は1メートル余り、体重約35キロで、J・R・R・トールキンの有名な小説の小さなヒーローにちなんで「ホビット」の愛称で呼ばれている。 当初の研究で、フローレス原人はつい1万2000年前まで生きていたと推定されていた。当にこの頃まで生きていたのなら、ネアンデルタール人より新しい時代まで生きていたことになり、現生人類とも共存していた可

    フローレス原人を絶滅させたのは現生人類だった?
  • 【動画】道具を使うイノシシ、世界で初めて観察

    2015年10月のある日。フランス、パリの動物園で希少なイノシシを観察していた生態学者のメレディス・ルート=バーンスタイン氏は、ある驚きの光景を目にした。 1匹のイノシシが、口で木の皮を拾い上げ、土をどかすようにして地面を掘り始めたのだ。 「おお、すごい、と声が出ました」。そう話すルート=バーンスタイン氏は、パリの人類博物館の客員研究員で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもある。「それで、ブタやイノシシの道具使用について過去の報告を検索したところ、何も見つからなかったんです」 彼が観察していたのは、ビサヤイノシシ(Sus cebifrons)。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで近絶滅種(critically endangered)に指定されている、野生ではフィリピンにのみ生息するイノシシだ。(参考記事:「絶滅危惧の「モヒカン」イノシシ、施設で増殖中」) 興味をそそ

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  • 宿主を性転換させる寄生バクテリア

    寄生バクテリアの一種、ボルバキアに感染したハチの卵。染色により感染の様子が観察できる。 Photograph courtesy Merijn Salverda and Richard Stouthamer via NSF 急速にその数を増やしている寄生バクテリアがいる。このバクテリアは、宿主を性転換させて単為生殖化を引き起こすだけでなく、宿主を“気味の悪い怪物”に変身させてしまう。このような大惨事ともいえる生殖異常を引き起こす仕組みが最新の研究で解明された。その方法とは、免疫系を停止させることだという。 キョウソヤドリコバチをはじめとする寄生ハチ3種のゲノムを初めて解読した研究者チームによると、バクテリアの一種であるボルバキアはハチの遺伝子を操作し、バクテリアの侵入に対して警報を発するタンパク質を抑え込んでしまうという。その結果、バクテリアに対する防御機構が機能せず、ボルバキアは悪事を働く

    宿主を性転換させる寄生バクテリア
    sugirkun
    sugirkun 2019/10/09
    “ボルバキア”
  • 土星の1日の長さが判明、太陽系で唯一謎だった

    土星の環の一部に体の影が落ちている。NASAの探査機カッシーニが2016年10月に最後に撮影した数点の画像を合成したもの。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE) 土星を取り巻く繊細な環。美しいのはもちろんだが、魅力はそれだけではない。信じられないような科学的な事実も打ち明けてくれるのだ。 このほど天体物理学の学術誌「The Astrophysical Journal」に、環に生じる波を利用して、土星の1日の長さを解明した論文が発表された。論文によると、土星の1日は10時間33分38秒であるという。科学者たちはこれまで、土星の1日の長さがわからないことを何十年も歯がゆく思っていた。 これは重要な発見だ。「太陽系のどの惑星についても、1日の長さは根となる特性ですから」と、NASAの土星探査機カッシーニのミッションに参

    土星の1日の長さが判明、太陽系で唯一謎だった
  • 【動画】カメラは見た! 実は肉食系でもあるノウサギ

    【動画】死骸のそばに設置したカメラによるインターバル撮影で、カンジキウサギが動物の死骸をべることがわかった。(解説は英語です) もふもふでかわいらしくペットとしても人気のウサギ。一般に草と考えられているウサギの仲間が、実は肉をべ、ときには共いまですることを知っていただろうか? ウサギが「肉系」でもある証拠がカナダで撮影された。 カナダのユーコン準州に生息するノウサギ属の一種、カンジキウサギは、長く寒い冬の間、栄養を補給するために動物の肉をべていた。(参考記事:「冬毛の動物を絶滅させない方法、研究者が提言」) 夏の間は植物をべるノウサギたちだが、地面が雪で覆われ、気温がマイナス30度以下まで冷え込む冬になると、エサが見つからず、お腹をすかせてほかのウサギや鳥の死骸をべるようになるのだという。 そればかりか、最大の天敵であるカナダオオヤマネコの死骸にまで指を伸ばすことがある。

    【動画】カメラは見た! 実は肉食系でもあるノウサギ