いつ聞いても意外に思うのは、「僕は『Waze』を使っている」と相手が言うときだ。相手は、友人であったり、たまたま乗っているタクシーやライドシェアサービスのドライバーだったりする。 Wazeは2013年にGoogleが買収した、地図とナビゲーションのアプリケーション(アプリ)を開発するイスラエルのスタートアップ。Wazeの特徴は、ユーザーが目撃した交通関連の情報を、アプリを通じてほかのユーザーと共有することにある。例えば「この道路では工事をやっていて車が混んでいる」とか「反対側のレーンで交通事故が起こったようだ」とか「ハイウェイパトロールが橋桁の影に隠れている」といった情報である(写真1、2)。 そうした基本的な情報に加えて「このガソリンスタンドではガソリン代がいくらだ」とか「この道路は今通行止めで袋小路になっている」といった情報も共有されている。道路交通に関するあらゆる状況を、ほかのユーザ
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