古森義久(ジャーナリスト/国際教養大学 客員教授) 「古森義久の内外透視」 執筆記事|プロフィール|Blog 「マタハラ」という言葉が日本の新聞やテレビをにぎわすようになった。たとえば読売新聞11月18日朝刊の第二社会面トップには「『マタハラ』女性逆転勝訴」という大きな見出しの記事が載っていた。ある女性が勤務先の病院で妊娠のために降格を受けたことを「違法」とみなす判断を広島高等裁判所が下したというニュース記事だった。 そこにある「マタハラ」とはマタニティー・ハラスメント(maternity harassment)という英語のカタカナ表記を短縮した言葉である。妊婦あるいは出産前後の女性への職場での嫌がらせや迫害のことだ。直訳すれば「母性への嫌がらせ」とでもなろうか。 だが私はこの「マタハラ」という言葉に生理的な反発を覚える。いまや日本語のなかの外来語として定着しつつあるような「マタハラ」とい
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