韓国初の連続殺人事件にして、10人もの犠牲者を出した「華城連続殺人事件」。同事件をモチーフとしたポン・ジュノ監督映画『殺人の追憶』を通じて、世界中を震撼させた。 長い間、模倣犯が起こしたとされる8番目の事件を除き、9件の事件は未解決のままだったが、2019年9月、事態は急転する。DNA鑑定により、別の事件で服役中の男、イ・チュンジェが容疑者として浮上したのだ。 イが未解決だった9件に加え、8件目の事件についても自白すると、8件目の犯人として20年間服役した男性の存在に焦点が当たることとなった。(前後編の後編/前編から読む) 8件目の事件の再審で、真犯人が詳細に自白 8番目の事件は「華城連続殺人事件」の中で唯一室内で起き、模倣犯罪とされたのは前述した通り。この事件の犯人とされたのは、農機具修理工だったユン・ソンヨ氏だった。 ユン氏のえん罪の可能性が高まると、韓国社会は騒然となった。 ユン氏は