年末も近づいたこの季節、TVではM-1を始めとしたお笑い番組が大量に流される。 漫才、コント、色んな形態で芸人たちのネタが披露されるわけだが、 自分は葬式をネタにした漫才やコントが大嫌いだ。 母親を亡くしたのは四年前で、自分でもずいぶん長いこと引きずっているとは思う。 また、自分は科学の徒であることを自認しているので、死後の世界だの霊魂だのが現実にあるとは思っていない。 ただ、自分を育ててくれた母親が、死とともに完全に消滅したと思うのも辛い。 生前あまり親孝行できたとも思っていない。ようやく孫の顔を見せてやることができ、 これからやっと親孝行ができるかと思った矢先に、母は病で亡くなった。 だからその母のためになることを何かしたい、母を喜ばせたいと強く思った。 もう死んでるのに。 肉体は完全に死んで、脳も活動を止めてしまい、客観的には母の人格は完全に失われてしまったというのに。 葬式というの