今週のお題「ブログ川柳」 だれにでも愛の挨拶をするひと 名を呼んできみの記号にしてほしい 個体識別番号 2・カオリチャン 不自由な自由なからだを並べる 「きみはたぶんもっと泣いてもいいひとだ」
今週のお題「私の沼」 19歳の春に眼鏡からコンタクトレンズに替えて、はじめてじぶんでメイクをしたときに、目のしたのクマがひどいことに気づいたのだった。どれだけファンデーションを重ねても目のしたが黒いんである。これは一体どういうことなのだと携帯電話でちまちま調べたところ、クマは種類によって色が違っているらしく、その色にあったコンシーラーなるものを塗らないと消えないらしい。ここでわたしのクマは青クマであり、オレンジ系統のコンシーラーならクマが隠せるかもしれないとわかった。そうとわかれば試すのみである。ネットでみつけていた青クマ用のコンシーラーを買ってきてさっそく目のしたに塗ってみた。ところが、こんどはクマにある小じわにコンシーラーが入りこんでしまってまったく綺麗でないし、クマを隠すどころか老けてみえる。これまた何事かとおもってふたたび携帯電話で調べてみると、コンシーラーにもチューブ型やらスティ
今週のお題「おやつ」 「男をつかむなら胃袋をつかめ」ということばをよく聞くけれど、女でも子どもでもおじいちゃんでもおばあちゃんでも美味しい食べものがすきだということには変わりないのだから、「人間をつかむなら美味いものをよこせ」でもいいんでないかとおもう。そうして恋人のおとこのこに美味しいものをたくさん買ってもらったりつくってもらったりしてまんまとつかまれているわたしです。 ケーキがつくれるひとは魔法つかいかなにかだ。小学校、中学校、高校と過ごしてきて、おんなのこたちはみんなお菓子づくりが上手だったようにおもう。バレンタインデーにもホワイトデーにもちいさなカップケーキみたいなのをつくっては持ってきてくれた。大学の後輩もしょっちゅう手づくりのお菓子を持ってきてくれる。わたしはというとクッキーすら上手に焼けなくって、いつつくっても硬すぎたり柔らかすぎたりして駄目だった。しかもどれくらいつくればい
今週のお題「お気に入りのスニーカー」 進研ゼミは4月号が箱に入って送られてくるのがすきで、ピアノのレッスンは『ぴあのどりーむ』という本を1巻ずつ進めていくのがすきだった。24歳にもなってしまうともう変わりようのないことばかりで飽き飽きしてしまうこともあるのだけれど、子どものころは身長がのびるだけでも変化だったし、学年があがるとあたらしい1年間がはじまるから、それだけで日常が新鮮なものになってわくわくすることができた。服もそのときのジャストサイズだけでなく未来のじぶんのためにひとまわり大きい服を買ったりするのが、ほんのすこしではあるのだけれどおとなになっていくのだなとおもえてうれしかった。 両親が小柄なのもあって身長はあまり伸びないだろうなという覚悟はしていたのだけれど、背丈よりもずいぶん先に足の成長がとまった。母がわたしの成長を見越して買っていた23センチの、白色でピンクと紫の2色の靴紐が
目がさめて、ぼやぼやと起きだして、吉本新喜劇を見ながら恋人が買うてきてくれたマクドをいっしょにたべていることがふいにしあわせで、これ以上のことってないんとちゃうかなっておもうのです。きのうは「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」のラスボスのくろクッパをなんとか倒したのやけれど、さいごのさいごでマリオの相棒役のペンキーがいなくなってしまって、ディズニーランドのエレクトリカルパレードみたいなエンディングを迎えても、ピーチ姫がとなりにいても、マリオがちっともうれしそうにせえへんくって、マリオのゲームでこんなやりきれへんエンディングってあるんやなあってちょっとびっくりしました。きっとペンキーはどこかから見守ってくれているよ、みたいなことをピーチ姫が言うのやけれど、そんなこと言うたっていまこの場所にたいせつなひとがおらへんことは変えられへんし、見守ってくれてるからって、だからそのひとのために笑顔でい
今週のお題「卒業」 東京ディズニーシーのパレードで「A Whole New World」が流れて、なぜだかわからないのだけれどふっと泣きそうになった。「A Whole New World」といえば『アラジン』の曲だ。 『アラジン』がどんなはなしだったかおもいだそうとしてもぜんぜんおもいだせなくって、蘇るのは、レーザーディスクを再生して本編がはじまるまえに流れる音だ。カタカナでごくかんたんに書くと、ウィーン、という音で、低音から高音に移り変わりながら10秒くらい流れるのだけれど、とにかくこの音が苦手だった。それでも『アラジン』が見たいというきもちのほうが強くて、音が鳴っているあいだは両手で耳をふさいでじっと待っていた。レーザーディスクはほかにもあったのかもしれないけれど、見た覚えがあるのは『アラジン』だけだ。『シンデレラ』とか『リトル・マーメイド』とかはビデオで見ていて、いまでも家にビデオテ
今週のお題「何して遊んだ?」 ちいさいころ、喃語もなにもまったくしゃべらない時期が長すぎて、口のきけないこどもかもしれないと病院でいわれていたらしい。その後診断ははずれて、ほかのこどもよりも口数はすくなかったものの、きちんとしゃべれるこどもになった。たぶん人見知りだったからだれともしゃべらなかったのだとおもう(親とすらしゃべらなかったなんて変な気もするけれど、全人類に人見知りを起こしていたからしゃべらなかったのだ、なんてちょっと大胆なことをいってみる)。 口数がすくなかったぶんひとと話した経験もすくなくて、いまだにひとと話すのは不得手だし、ひとが言ったことを一発で聞きとれないことも多い。下駄隠しとかケイドロとかの鬼や役を決めるときの歌はともだちがうたっているのを耳できいて覚えるものだとおもうのだけれど、小学生のころ、そういった歌の歌詞がちゃんとききとれなくてなかなか覚えられなかった。だから
今週のお題「私のタラレバ」 はじめて覚えた英語は「この星に生まれて」という合唱曲に出てくる〈Dreams come true together〉で、二番めに覚えた英語は名木田恵子の『星のかけら』に出てくる「If I loved you」だった。主人公・真記の幼なじみである牧人の母親が歩道橋のうえでうたうのだ。「If I loved you」は『回転木馬』というミュージカルの曲らしくて、もしもあなたを愛したら、あなたに知ってほしい想いの丈を何度も何度も言おうとするでしょう、もしもあなたを愛したら、うまくことばが出てこなくて堂々巡りしてしまうんでしょう、といった歌らしい。 www.youtube.com 「If I loved you」ってどんな曲だったっけとときどきおもうことがあって、何度かYouTubeで聞いていたせいか、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』でキャシーが枕を抱きしめなが
今週のお題「恋バナ」 街角から飛びだしてきてぶつかってくるのはパンをくわえた制服のおんなのこだけでいい。通勤中に自転車をこいでいたら日本郵政のジャケットを着た男のひとが建物から猛ダッシュで飛びだしてきて、「とっさにブレーキをかける」という動作の、とっさに、の部分すら間にあわないうちに男のひとと衝突してしまった。男のひとは背中から倒れて、その手に持っていた荷物も歩道に放りだされた。おたがいに大丈夫じゃないくせにかたちだけの大丈夫ですかを言いあって、その場を離れたのはいいものの、会社に着いてからどうやらぶつけたらしいおなかが痛くなってきて、右手の人差し指もなんだか腫れているし、これはまずいかもしれないとおもって、いま病院で診察待ちしている。2017年1月25日18時57分のことである。 この自転車で何回転倒したのだろうとおもう。段差にひっかかったり、嵐電の線路にタイヤがはさまったり、今回もひと
今週のお題「朝ごはん」 テレビ番組でなぜ関西には8枚切りの食パンがないのかというのをやっていて、8枚切りの食パンのことを「ラスク食べたらいいですやん」と芸人さんが言っているのを見てついうれしくなってしまった。家のたこ焼き器に埃がかぶっているくせに、こういうときだけ都合よく関西人になってしまう。しかも、関西は関西でもずっと住んでいる京都ではなくて、両親の故郷である大阪のほうのひとのふりをする。名前が関東っぽくってからかわれることが多かったから、その反動で「わたし関西人(大阪寄り)ですねん!」と主張したくなるのかもしれない(それにしても吉本新喜劇の「わたし人間ですねん」でおなじみの酒井藍ちゃんってなんであんなにかわいいんでしょうか)。 関西に8枚切りの食パンがない、というより5枚切りか6枚切りの食パンが多いのは、関西が商人の町だからだと番組でいっていた。手軽におなかいっぱい食べようとおもうと、
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 タイムカプセルに入れる手紙に、S高校に行っていますか、なんて書いた半年後に行きたい高校が変わっているような、気まぐれで、のんきな感じで生きている。とりあえず先のことは置いておいていまを生きようみたいな生きかたで日々をやりすごしている。タイムカプセルをつくったのは中学に入学するまえなのだけれど、きっとそのころから未来の予測というか、未来にむけて書いた将来の夢のようなものがことごとく外れていくことに気づいていて、小学校の卒業アルバムにもかなり近い未来のことしか書いていなかった。そこに書いていたのは、小学校で土日にひらかれていたバドミントンクラブで仲がよかった子とバドミントンをしているというものだったのだけれど、中学にあがってからは練習がきつすぎて半年でやめてしまったから、これも、まあ、見事に外しているのだった(腹筋・背筋20
sleep『好きで好きで、どうしようもない恋は、いつもどうにもならなくて。』 ――君の'好き'と僕の'好き'が出会うといいな(GARNET CROW「やさしい雨」より) 好きで好きで、どうしようもない恋は、いつもどうにもならなくて。 作者: sleep 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー 発売日: 2016/08/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ~*~*~ 切ない恋ってよくわからないなっておもう。だいすきなフランス映画の『仕立て屋の恋』に出てくる〈ただ死にたくなるほど切ないだけだ〉という台詞には感動したけれど、それが切ない恋だったのかはわからない。だって彼は転落死しちゃったんだもの、もう知りようがないでしょう? でも、彼が窓から覗いていた恋は〈好きで好きで、どうしようもない恋〉で、〈どうにもならな〉かったのは確かだった。 『好きで好
今週のお題「雨の日グッズ」 TRIPS!⑩きみを忘れに嵐の中を歩く これでもかというくらいスヌーピーがちまちまと描かれている傘を買った。ジャンプ傘だと気づかずに買ってしまったことはすこし後悔しているけれど、やっぱりスヌーピーはかわいいし、ゆるりとしているし、とても気に入っている。 薄暗い雨空のしたで傘をさすとき、傘のことを、避雷針、となんとなくおもう。それから、メレンゲの「8月、落雷のストーリー」をおもいうかべる。 「8月、落雷のストーリー」は〈きみを探しに嵐の中を歩く〉という歌詞ではじまるうただ。雨のなかでなく、嵐のなかを歩くなんて大胆なことをする。きっと、台風みたいなどしゃ降りのなかを歩いているのだ。でも、この曲の主人公はあまり強気じゃないみたいで、〈嵐の中はそれはもうとてもとても寒いから すぐに引き返すんだろうな〉なんておもっていたりする。歩いていくうちに落雷が鳴りはじめて、落雷が音
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