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ブックマーク / kangaeruhito.jp (6)

  • さようなら、ハリー | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    突然のことで驚かせてしまうかもしれないが、愛犬ハリーが亡くなった。 今年2月に癌が発覚した時点ですでに末期で、手の施しようもなく、余命はわずかだろうと獣医師には言われた。ハリーはその状態でも、べ、歩き、走り、琵琶湖に飛び込み、枝を拾っていた。そこまで体重を落とすこともなく、ピカピカで立派な姿のまま旅立っていった。7歳だった。 実は、ハリーはこれが初めての闘病ではなかった。二度目だ。前足に悪性腫瘍が見つかったのは、わずか4歳のとき。手術をして、なんとか切り抜けたと思ってはいたものの、4歳という若さでの罹患、そして大型犬であるということを考えると、気をつけなければいけないだろうと考えていた。手術後も、体の表面にいくつも腫瘍ができた。すべて良性だったが、細胞診は何度もやった。そんなこんなで、ハリーはずいぶん動物病院にはお世話になった犬だった。 人好きで、明るくて、なにより泳ぐのが好き。気のいい

    さようなら、ハリー | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2024/04/06
  • 後編 「汁」をめぐる冒険 | 食の変態 | 稲田俊輔 , マキタスポーツ | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 稲田俊輔 , マキタスポーツ 「エリックサウス」総料理長・稲田俊輔さんの新刊『お客さん物語 飲店の舞台裏と料理人の音』(新潮新書)の刊行を記念して、芸人・俳優・文筆家として活躍中のマキタスポーツさんとの対談が、青山ブックセンター店にて行われました。 たくさんの共通点が見つかった前編に続き、「10分どん兵衛」「汁への偏愛」「バイキングは難しい」など、まだまだ話の尽きない「の変態対談」後編をお送りいたします。 マキタスポーツ氏(左)と稲田俊輔氏(右) 「10分どん兵衛」vs.「10分満水どん兵衛」 稲田 マキタさんと言えば、忘れてはいけないのが「10分どん兵衛」ですね。話題になってすぐに僕も真似をしました。 マキタ 経緯は連載にも詳しく書きましたが(「第2回 『10分どん兵衛』の誕生」)、あれはもともと恥ずかしいものだったんです。山梨から上京したての1988年、大学に馴染めず、

    後編 「汁」をめぐる冒険 | 食の変態 | 稲田俊輔 , マキタスポーツ | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2023/11/23
  • 第1回 私の中に「奇」はない | 橋本治+浅田彰 日本美術史を読み直す――『ひらがな日本美術史』完結を機に―― | 橋本治 , 浅田彰 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 橋治 , 浅田彰 先日亡くなった橋治さんは、『ひらがな日美術史』全7巻完結後に、浅田彰さんと「新潮」2007年8月号にて対談をしました。浅田さんが『ひらがな日美術史』という仕事を高く評価していたことから実現したもので、活字になったの二人の対談はこれ一回のみです。二人の大ファンである私にとって、この対談は夢のような時間でした。今回、浅田彰さん、橋治さんご遺族のご厚意により、この「新潮」掲載版の対談を復刻掲載いたします。(編集長 松村正樹) 浅田 お久しぶりです。二十五年くらい前に、『広告批評』が紀伊國屋ホールで開いたシンポジウムで、オブザーヴァーと称して隣どうしに座らされて以来ですよね。 橋 あれは何だったんですかね。僕はオブザーヴァーになってくださいって言われた記憶もないんですよ。客席にいてくださいって言われて、何か最後に言ってくださいって言われて、すごく過激なことを言

    第1回 私の中に「奇」はない | 橋本治+浅田彰 日本美術史を読み直す――『ひらがな日本美術史』完結を機に―― | 橋本治 , 浅田彰 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2019/04/23
  • 心臓へたっちゃってますけど大丈夫 その6 | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    ―You can't have a rainbow without a little rain.― 著者: 村井理子 DAY 12 術後八日目 ペースメーカーに繋がれていた青いコードの束がついに抜かれ、体外式ペースメーカーが外された。お腹から飛び出していたコードはとても邪魔だったので、ほっとした。「心臓に引っかけてあるんですよね~」と、若干うれしそうに先生が説明していたもので、抜かれた時の、なんとも言えないプチプチ感……。コードの先端が心臓から外れた(ひっこ抜けた)時の、心臓が引っ張られるような、あのわずかな抵抗と衝撃。「オレはいつもここにいる。それを決して忘れるな」と心臓に言われているような気分だった。ホラー? 体外式ペースメーカーが外れたことで自由度はぐっと上がり、病院内であればどこに行ってもいいと許可が出た。「そうだ、屋上のレストランに行ってもいいっすよ。なんでもべていいっすから!

    心臓へたっちゃってますけど大丈夫 その6 | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2018/08/13
  • 第1回 2018年1月15日〜2月7日 | にがにが日記―人生はにがいのだ。 | 岸政彦 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    お知らせ(2023.10.19) 岸政彦さんの連載「にがにが日記」が10月末に新潮社から単行として刊行されます。最愛のとのかけがえのない日々を綴った書き下ろし「おはぎ日記」を加えて一冊に。どうぞお買い求めください。 登場する家族(所属は連載当時) きし(私、俺) 岸政彦。社会学者。立命館大学先端研教授。打たれ弱い。 おさい 連れあいの齋藤直子。大阪市立大学人権問題研究センター特任准教授。主著に『結婚差別の社会学』(勁草書房)。よく寝る。 おはぎ 。17歳。もじゃもじゃで穏やかで優しくて人懐こくてよく喋る。さいきん夜泣きをする。 きなこ 。デブでセクシーで美人で、神経質で怒りっぽくて甘えんぼう。2017年11月に17歳で亡くなる。おはぎときなこを合わせて「おはきな」という言い方をする。 1月15日(月) 昼から会議、そのあとゼミ、終わって夕方から研究室のの整理。立ったりしゃがんだり

    第1回 2018年1月15日〜2月7日 | にがにが日記―人生はにがいのだ。 | 岸政彦 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2018/03/13
  • 言ってくれればよかったのに | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    次男との関係がぎくしゃくしはじめたのがいつ頃だったか、はっきりとした記憶はない。ただ、去年の年末にはすでに、知り合いの何人かに事情を打ち明け、相談していたことから、随分長い間、私と次男の間で行き違いはあったのだと思う。10年以上子供を育ててきてはじめて、次男が何を考えているのか、何が起きているのか、理解できない状況に陥った。 四年生になってから、少しずつ、「どうせ俺なんてダメだから」という後ろ向きな発言が目立つようになっていた。あれだけ饒舌で、明るくて、活発だった次男が外に出て遊ぶことが少なくなった。かといって部屋でを読むでも、テレビを見るでも、ゲームをするでもなく、ただ漫然と布団に潜り込む。ランドセルの中はこれ以上ないほど乱雑に物が詰め込まれ、筆箱の中の鉛筆の芯は折れていることが多くなった。それを注意すると、憮然とした表情をして私の顔を見ようともしない10歳の息子に、手を焼く機会ばかり

    言ってくれればよかったのに | 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    sukeroc 2017/05/22
    めっちゃわかる“ 翌日、眼科で診察を受け、眼鏡を作った。さっそく眼鏡をかけた次男は、「こんなに世界がきれいだとは思ってもみなかった」と言った”
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