大人になった僕が選んだアメリカ製の櫛。古き良き時代への敬意が込められた、身だしなみに欠かせないアイテムをご紹介します。 no.33 |〈Chicago Comb〉の Model No.1 『スタンド・バイ・ミー』という映画が好きで、折に触れてみかえすようにしている。一番気に入っているのは「太っちょの少年」がほかの仲間に櫛を自慢するシーンだ。別に重要な場面ではないし、ほかに有名なシーンはいくらでもあるのだけど、自分でも不思議になるほど記憶に残っている。だから――というのは短絡的かもしれないが、僕にとって「櫛」は大人の象徴であり、いつか「いいもの」を買おうと密かに計画していた。 光沢感のあるシルバーと、シックな印象のブラックの2色展開。レザーケースも発売されていて、組み合わせも楽しめるようになっている。このタイプの櫛は「男のアイテム」というイメージがあるが、Model No.1ならば性別を問わ