写真はペプシコーラのオマケのストラップ。「ジョーカーさん*1熊になる」の巻。
今回はゲームとあまり関係ない話。 『トイ・ストーリー』シリーズを始めとする数々の傑作でおなじみアニメ制作会社、ピクサー。この会社の作品のDVDソフトには、たいていピクサー社内における制作現場のメイキング映像が特典として収録されている。最新作『トイ・ストーリー3』のブルーレイ版にも豪華な特典映像がたっぷり付いていたが、その中のひとつ「脚本の書き方講座」が、映像をまじえてとてもわかりやすく作られており、非常に面白いものだった。 まず前提として、ハリウッドの娯楽映画の多くは「映画の尺の1/4が第1幕(発端)、1/2が第2幕(葛藤)、残りの1/4が第3幕(解決)」という3幕で構成されている。ピクサー作品の場合「脚本はおおよそ100ページで、3幕の配分は25/50/25ページ」とのこと。 この特典映像「脚本の書き方講座」では、ピクサーの『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレデ
映画『悪人』オフィシャルサイト あらすじ: 若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。 原作(小説版)の『悪人』の感想はこちらです。 2010年16本目の劇場鑑賞作品。祝日の17時からの回で、観客は70人程度。 舞台となったのが同じ九州北部ということもあり、かなりの賑わいでした。 (『海猿3D』は、僕がよく行くシネコンでも珍しい『ソールドアウト』になっていて驚きましたが) この映画、深津絵里さんが「モントリオール世界映画祭」で最優秀女優賞を受賞されたこともあり、かなり話題になっています。 非常に丁寧につくられた、良い映画だと僕も思うのです
山形でようやく評判の韓国映画「息もできない」を見た。今年3位内に入れたい(1位は「第9地区」とほぼ決定している)壮絶な映画だった。 東京で公開されてだいぶ時間が経つので、もうすぐDVDにもなるんだろうが、ぜひレンタルするなりして見てほしい作品。エンドロール中はボロボロ泣けて顔があげられなくなったほどだ。三十をすぎてから、涙で銭の花を咲かせる徳光アナ並みに涙腺が緩くなったのだけれど、不覚にも男泣きしてしまった。 低予算であり、スケールの大きな物語でもないが、監督&主演&製作&脚本のヤン・イクチュンや多部未華子似の女子高生役のキム・コッピの気迫に満ちた演技、荒っぽい暴力が巻き起こす異様な緊張感、韓国社会の暗い歪みを激しく告発しつつ、根底にはナイーブな愛があふれていた。 高利貸しの取立て屋として荒んだ生活を送るサンフンは、ある日、女子高生のヨニと出会い、口げんかをきっかけに友情を育む。サンフンは
ニュース 2010年09月03日 星の数ほどに生まれては消えていく企画AV女優たちの儚くも生々しい素顔にせまったインタビュー集『名前のない女たち』(宝島社)シリーズがこのほど映画化。その公開に先立ち、今回のヒロインである企画女優と、彼女たちを取りまくアダルティな世界を大いに語ってもらうべく、メガホンをとった佐藤寿保監督と、原作者であるフリーライター・中村淳彦氏にご登場いただいた。”エロ”を主戦場としてきた男たちのみぞ知る、R指定クロストーク……ここに解禁!! 【難航したオーディション】 中村 それにしてもヒロインの2人はかわいかったですよね。特にルルちゃんのほう(=安井紀絵)なんて、よく見つけられたなと。 佐藤 それは監督にとってはいちばんうれしいお言葉ですね。ぶっちゃけた話、今回のキャスティングはずいぶん難航しましたから。 中村 やっぱり脱ぎがあるから? 佐藤 脱ぎもそのものより、「企画
「アンジェリーナ・ジョリー」というジャンルの最高傑作。映画のジャンル「アンジェリーナ・ジョリー」とは、ジョリ姐さんが恋をして、ジョリ姐さんが敵をボコして、ジョリ姐さんが悪をやっつける、というものである。ジョリ姐さんのかっこよさ、ジョリ姐さんのセクシーさが見れればそれでいいのである。 今までもジョリ姐さんはアクション映画に多く出演してきたが、今ひとつパッとしたものがなかった。『トゥームレイダー』、『テイキング・ライブス』、『ボーン・コレクター』などみな「そこそこ」止まりで、アクション映画にはよく出ているのに「これだ!」というものが今までなかった。『Mr.&Mrs.スミス』についてはアクション映画なのに、アクションはクソみたいでつまらないし、それを貶せば「オトコとオンナの恋愛が楽しめないなんて〜」とオシャレぶった奴に言われたりで、本当に大嫌いな一作だ(さっさとオシャレに死ね!)。代わって『ウォ
TBSラジオのキラキラでゲストで毎週おもしろい、日本公開前の映画について紹介してる人で そこで知ったんだけど、ほんとにうわって思ったのは、同じくTBSラジオのライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルで、映画「ハートロッカー」についての宇多丸の「批評」に町山がもの申す!っていう特別企画があって、そこでもう宇多丸にはかわいそうなくらいだったんだけど、映画の見方っていうのを見てものすごくあたしは感動したんだけど、いまいちまだわかってなかったりして そしたらこないだロフトプラスワンでのトークイベントが死ぬほどよかったって、町山まわりの有名人がツイッターで大興奮してたから、英語のテスト前なのにユーストリームで見てしまって その内容です たぶんもう削除されちゃってるし、せっかくメモもとったので良かったら読んでみてください * なぜ町山智浩は「映画ライター」ではなくて「映画評論家」と名乗るのかってい
俺スミスことウィル・スミスのご子息であらせられるジェイデン・スミスが、「カラテじゃないよ!」と、オリジナル『ベスト・キッド』を全否定しながらカンフーでバッタバッタと悪ガキをなぎ倒してゆくお話。 とは言えど、脚本はオリジナル版を90%ほど丁寧になぞっているので、『THE KARATE KID』という原題に対して背反はしていないという、ちょっとしたテーブルマジックのようなレトリックで理由付けされた秀作。自分の息子を大々的に売り出そうというウィル・スミスとジェイダ・ピンケット夫妻の目論見は、まあまあ成功したと言ってもいいのではなかろうか。オリジナルを観て、その影響で実際に空手を始めた自分のような人間でも、何だかんだで楽しめたわけだし。 2010年版ミヤギさんことミスター・ハンはジャッキー・チェンが演じている、ということが本作の売りのひとつであったわけだが、野暮ったくてコミカルなジャッキーが手
日テレで話題のアニメ『サマーウォーズ』を見た。 かなりネットで大評判になった作品であって、いまさらなにを言っても周回遅れ感がつきまとうだろうが、感想を書いておく。テレビ版はかなりカットした部分も多いらしく、とんちんかんな指摘になるかもしれないが。 演出や派手なCGには目を見張ったが、シナリオに欠陥があるのか、思想が受け入れがたいからか、この世界にうまく入り込めなかった。 数学オタクの高校生、小磯健二は数学オリンピック日本代表の座をあと一歩で逃し、しょっぱい夏休みをすごしていたが、マドンナの夏希先輩からバイトを持ちかけられ、一緒に彼女の故郷である長野まで旅行する。なんと婚約者のフリをしてくれとの驚きの依頼で、彼女の実家に行ってみると、そこには何世帯もの大家族が待っているのだった。90歳にもなる夏希の曾祖母で陣内家の当主に挨拶をするが、おりしも仮想空間“OZ”のパスワードを解いてしまったことか
人気連載”日本映画縛り首”の単行本化第2弾 『日本映画空振り大三振 くたばれ! ROOKIES』(洋泉社)。映画関係者、 映画愛好家は必読だね。 映画雑誌「映画秘宝」(洋泉社)の人気コーナー「バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画縛り首」の3年間にわたる連載が今春で終わり、物寂しさを感じている映画マニアは少なくないだろう。それほどまでに、ガース、エド、クマちゃんの3人が毎月3本の厳選したダメダメ日本映画をメッタ斬りにする様は爽快感に満ちていた。今年6月に発売された『日本映画空振り大三振 くたばれ!ROOKIES』は、前作『バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争!〈邦画バブル死闘編〉2007-2008年版』に続いて、2009年に公開されたサイテー日本映画46本を俎上に上げ、単に作品を酷評するではなく、映画業界の問題点について言及したもの。連載分に加え、3人によるまとめ対談なども加筆さ
『インセプション』鑑賞。ドンキに群がってそうな若者からお年寄りまで幅広い年代が観ていて驚いた。 現時点でのクリストファー・ノーランの最高傑作であると共に、「ホントにオレのしたことは正しかったのか?」とさんざん悩み、最終的に「それでも人は前に進まなければならない(生きなければならない)」という結論に至るまでのプロセスを撮り続けて来た彼の集大成的な作品でもある。 現実の中で夢を見て、その夢の中で夢を見て、さらに、そこでも夢を見て………というだけじゃなく、潜ってく段階で誰の夢をベースにするのかというのを選択出来、さらに夢に潜れば潜るほど、深い夢、浅い夢、現実という三つの間でタイムラグが生じ(故にそれを表現するため、浅い層の夢が超スローモーションになる)、夢の中で死んだら目覚めるといったルールや、深い層の夢から体全体に特殊な衝撃を与えると一層ずつ戻って来れるという複雑極まりない設定もさることながら
破壊屋亮一「チーズバーガーとキムチと納豆は美味しそうに見える」 2010年07月12日02:00 担当者より:人気ブロガーの破壊屋亮一さんが、他国の映画とはどのように見えるものなのかについて論じたものです。ご一読ください。また、破壊屋さんのブログでも映画に関して非常に読み応えのあるエントリーが多くアップされていますので、そちらもぜひご覧いただだければと。 更新日:2010/07/12 私は『破壊屋』という物騒な名前の映画ブログを運営しているのだけど、そんな私のブログで2010年の頭に「ゼロ年代のワースト映画投票」という企画をやってみた。そこでゼロ年代のつまらない映画をみなさんから選んでもらったところ、上位10本のうち9本が日本映画で、上位100本のうち約7割が日本映画という状態になってしまった。ゼロ年代の日本映画はテレビ局主導のお祭り企画的な作品が増えたために、結果として大量の駄作が生
新宿にて。初日。すばらしい!! とてつもない作品でした。「観客の期待値を超えることが前提」というピクサー作品にあって、決して失敗の許されない『トイ・ストーリー』シリーズという看板作品の続編をリリースし、それがもはやこれ以上のエンターテインメントは考えられないほどに最高のクオリティであるという事実にふるえました。シナリオ、題材、映像、ストーリーテリング、テンポ、キャラクターなどすべてに隙がなく、笑わせ、驚かせ、感動させるといった要素があくまでエンターテインメントの枠組のなかで完成され、4歳の子どもにも理解できる平易さで描かれている。すごい! できるだけ内容に触れないようにインプレッションを記したいとおもいます。 『トイ・ストーリー』シリーズ3作が一貫して描いてきたテーマはふたつある。今作がすばらしいのは、このふたつのテーマにしっかりと決着をつけ、作品において回答を提示している点だ。『3』に続
今週のネット界はこの話題で持ち切りだった。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1495370.html(「人志松本のすべらない話」で千原ジュニアがした話が、レイプ未遂、傷害罪では?と批判殺到) 放送作家でタレントの木村祐一が、自宅に招いた女性に、カチカチの凍った鶏肉を投げつけたという話。深夜に招いたのに、やらせてくれなかったのに腹を立て、鶏肉を放って追い返したというのだ。 それを千原ジュニアが粗暴な雰囲気ぷんぷんさせながら語るものだから「どこがすべらない話なんだ」「ただのDV野郎じゃねえか」「犯罪自慢かよ」と非難ごうごうなのであった。 リンク先にそのときの模様があった。見たけれど、なるほど、これは誤解を生むだろうなと思った。ニヤっと笑ってしまうところもある。私はゴシップや陰口が大好きなので、「ああ、木村祐一って(文化人ぶってるのに)そんなあぶ
まずはこれを観てもらいたい。飛ばさないで全部観てほしい。 どうです、ぐっときたでしょう。感動したでしょう。スタイリッシュな映像にしびれたでしょう。 これらはすべて80年代のコカ・コーラのCMで、当時のイケイケ広告業界の底力が炸裂した素晴らしい作品群である。本当によくできていると思うし、プロダクション・バリューといいトータルのクオリティといい「シズル感」(笑)といい申し分が無い。CMとしては満点に近い出来栄えだ。嫌味ではなく、こういうCMを作った人たちをぼくはリスペクトする。よくぞ、ここまで嘘をつきました。本当は何の心もこもっていない映像で、インチキの「感動」を演出する手腕は実にたいしたものだ。パッと見の「良さげさ」以外、ここには何もない。そしてそれは圧倒的に正しい。これは「コカ・コーラ」を、本来「コカ・コーラ」とは何の関係もない「良さげ」なイメージと結びつけて、「なんとなく、コカ・コーラは
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