鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)を支持する議員4人が議場内に立てこもるなどした問題で、市議会の懲罰特別委員会は15日、山田勝、牟田学の両議員について、議員資格を剥奪(はくだつ)する除名処分とすることを決めた。18日の本会議で可決されれば、即時失職する。 特別委は15日の会合で、山田議員は議場での立てこもりを主導し、牟田議員は浜之上大成議長を背後から突き飛ばしたと認定。「2人の行動は特に悪質」と結論づけた。 残りの松元薫久、石沢正彰の両議員は「積極性が見られず、除名は重すぎる」として、出席停止処分(5日間)とした。懲罰は軽い順に戒告、陳謝、出席停止、除名の4種類がある。 地方自治法によると、除名処分は議員の3分の2以上が出席し、出席議員の4分の3以上の賛成で可決される。議長も採決に加わる。同市議会は定数16のうち反市長派が12人を占めている。