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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (11)

  • 『山月記』問題と、現在の「国語教育」について - いつか電池がきれるまで

    togetter.com 『山月記』って、いまでも教科書に載っているんですね。 ネットでも「意識高い系」とか「承認欲求」を語るときによくネタにされています。 「なぜ『山月記』なのか?」というのは、今まであまり疑問に感じたことはありませんでしたが、3年くらい前に、このブログでも『山月記』について書いたのです。 fujipon.hatenablog.com 斎藤美奈子さんの『名作うしろ読み』の文庫版に、『山月記』も採りあげられていたのです。 斎藤さんは、『山月記』について、こう仰っています。 詩人になりたいという夢を果たせず、トラにされた李徴。小説としては鮮やかな幕切れである。が、教育的にはどうなのか。「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」をキーワードに、学校では「才能があっても努力しなければダメである」みたいな教訓をむりやり引き出す。でもこれ、「才能もないのに夢をみても人生を棒にふるだけである」と

    『山月記』問題と、現在の「国語教育」について - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2019/12/09
    新井先生はかつては尊敬していたけれども、最近の恣意的な発言の多さにミュートしてしまってるんだけど……まあ、それとは関係なく。教育でカバーできる限界があることも認めないと、零れ落ちる人は増える気がします
  • 「〇〇は嫌いだけど……」と言う側の葛藤と、言われる側の消耗 - いつか電池がきれるまで

    yoppymodel.hatenablog.com これを読んで、以前書いたエントリとそれに対する反応を思い出しました。 fujipon.hatenadiary.com このエントリに対して、わざわざ「辻元さんのことは嫌いだけど」と言う必要があるのか?という意見がけっこうあったんですよ。 そのときの僕は、「たしかにそうだよなあ」と感じました。 なぜ、わざわざ「嫌いだけど」って書いたのか考えてみると、実際に嫌いだったという他に、そう言っておかないと「お前はもともと辻元の仲間だから支持しているんだろう!」という人が出てくるのではないか、辻元さんに何か問題があったときに、一緒に責められるのではないか、と懸念していたから、でもあったんですよね。 まわりくどい言い方をしましたが、要するに、「この件で支持したからといって、同類として燃やされては困る」という、日和見主義的な処世術だったわけです。あらため

    sumida
    sumida 2017/12/21
    「●●は嫌いだけど」という前置きは、本文でも触れられている通りある種の予防線という認識。こういう事言っておかないと「被害者と加害者」の関係性を「強者と弱者」に入れ替えようとする人が出てくるので……。
  • 日野皓正さんの「ビンタ事件」についての雑感(あるいは、人間は善悪ではなく、好き嫌いで「判断」するということについて) - いつか電池がきれるまで

    www.hochi.co.jp www.kansou-blog.jp k-yahata.hatenablog.com ビンタが良いか悪いかと問われたら、そんなの悪いだろう、やっちゃいけないだろう、としか言いようがないのですが、僕がこの件を知って、最初に思い出したのは、映画『セッション』でした。 session.gaga.ne.jp 名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。 ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。 だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。 恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともが

    日野皓正さんの「ビンタ事件」についての雑感(あるいは、人間は善悪ではなく、好き嫌いで「判断」するということについて) - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2017/09/04
    想いが溢れてますね(笑)。この件は、体罰を気持ちいいと感じてるだけの人間をあぶり出す結果にもなったように思えます。日野氏自身はマスコミの報道とは逆に、手を出したのを認め反省の弁を述べてますね。
  • 『バニラ・エア』の件で、netgeekの記事に「釣られてしまった」人たちへ - いつか電池がきれるまで

    netgeek.biz これがホットエントリにあがっていて、やれやれ、と思いつつ、ブックマークコメントをみて驚きました。 b.hatena.ne.jp みんな、あまりにも釣られすぎ…… ブックマークコメントも、途中からは「揺り戻し」のように、「こういう煽りに乗せられちゃ危ない」と指摘する人が多くなってきているのですが、この『netgeek』のエントリは、あまりにも書いている人の木島さんへの悪感情が目立っているのです。 abematimes.com 同じ番組をまとめたこのサイトと読み比べてみてください。 (ちなみに、こちらは件の番組を放映したAbemaTVの関連サイト。当は、番組をちゃんと全部観るべきなのですが) だいぶ印象が違いますよね。 同じ材料で、こんなにできる料理は異なる。 冒頭のnetgeekの記事には、書いている人の「木島さんへの嫌悪感」が込められています。 小松靖アナ「木島さ

    『バニラ・エア』の件で、netgeekの記事に「釣られてしまった」人たちへ - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2017/07/01
    趣旨には同意/ id:agathon さん。返信しました。以前のコメントもブログとTwitterに残っていますので。→http://sumida.hatenablog.com/entry/2017/07/01/155948
  • 「『東北で良かった』…東京の皆さんの本音ではありませんか?」にこめられた地方民のルサンチマンを、東京の人々はまだ知らない。 - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com irorio.jp この件に関しては、あまりにも配慮に欠ける発言ですし、そもそも「あっちの方」という言葉に僕はものすごく引っかかったのです。 じゃあ、あなたにとっての「ここ」は、どこなのですか? 今、しゃべっている「東京」が、「ここ」で、東北は「ここではないところ」なのか。復興相という役職についているにもかかわらず、東北を「あっちの方」って…… 二番目のリンクにあるように、個人が、「自分たちが住んでいる場所じゃなくてよかった」って思うことは、仕方が無いことでしょう。 ただし、それを口に出されれば実際に被害に遭ってしまった人たちは少なくとも良い気分にはならない、ということは想像できてしかるべきだし、復興の責任を担っている人が、言うべきことでもない。 そもそも、スピーチライターとか、いなかったの? これはもう、辞任も当然、という話だったのですが、それに続いて、産経新

    「『東北で良かった』…東京の皆さんの本音ではありませんか?」にこめられた地方民のルサンチマンを、東京の人々はまだ知らない。 - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2017/04/29
    熊本地震や、古くは阪神大震災の時には、首都圏の放送はそれらのニュースが中心でした。東日本大震災の場合、その災害規模の大きさや原発事故等もあって、比例して扱いも大きかっただけでは?
  • 僕は「新しいゲームが生まれない時代」を生きているのかもしれない - いつか電池がきれるまで

    いま、PS4で『ニューダンガンロンパV3』を熱心にやっているのですが、まあなんというか、素晴らしく面白いけれど、とても殺伐としたシーンが多いゲームでもあるんですよね。 PSVITAでやった『カオスチャイルド』というゲームも、すごくよくできた物語でのめり込んでしまったのですが、けっこうキツい残酷描写が目立っていました。 「面白い」のは確かなのだけれど、こんなに殺伐としたゲームがものすごく売れてしまうのって、なんだか不思議な気がします。 『シュタインズ・ゲート』をはじめてプレイしたとき「僕は楽しいけど、『2ちゃんねる』用語が平然と並んでいるようなテキストが延々と続くゲームが、こんなに売れているのか」と驚いたのを記憶しているのです。 僕は「テレビゲーム」をかれこれ35年くらいやっているのですけど、最近よく思うのが、「新しいジャンルのゲームって、しばらく見ていないなあ」ってことなんですよ。 その代

    僕は「新しいゲームが生まれない時代」を生きているのかもしれない - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2017/01/15
    ええ!? fujiponさんらしくもない。それらゲームは旧来の延長線上にある中でもシステムが「保守的」になりつつあるタイトルじゃないですか。
  • 『逃げるは恥だが役に立つ』第8話について、めんどくさい男が、また語ってみます(『逃げ恥』ファンは読むと不快になるので要注意)。 - いつか電池がきれるまで

    www.tbs.co.jp 『逃げ恥』第8話、相変わらずガッキーはかわいかったし、『情熱大陸』パロディもベタながら面白かった。でも、明らかにキャラがかぶりそうな同年代の市会議員立候補希望者って、あの人にとっては困るだろうな。 なかなか正直になれず、「自分の都合」ばかり考えていたひらまささんが思い切って率直になった場面は、観ていて当に「すごいなこの人」って思いました。 酔っ払っていたとはいえ、同僚に「僕はあなたとは違うんです」って思いっきりってかかったのもある意味みくりさんに電話したことよりもすごかった。あれは社会人として、なかなかできることじゃない。福田康夫元総理のことを思い出してしまいました。 ……というか、辞める直前とはいえ、総理大臣の立場であれを言った福田康夫さんって凄いな、あれは捨て台詞レジェンドだ。 で、ドラマのストーリーについてのことなんですが、この第8話、なんだかもう観て

    『逃げるは恥だが役に立つ』第8話について、めんどくさい男が、また語ってみます(『逃げ恥』ファンは読むと不快になるので要注意)。 - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2016/12/06
    既にブコメにもあるけど、そういった部分が命題の作品だしみくりのお母さんの台詞でそこら辺を乗り越えなきゃいけない事が示唆されてますな。ドラマでどこまでやるか、ですが……。
  • 「本を捨てる」ということ - いつか電池がきれるまで

    現在、大変心苦しい作業をしている。 を捨てなければならないのだ。 3年に一度くらい、仕事の都合による住環境の変化に伴って、だいたい1000冊くらい処分することになるのだが「残すのは段ボール一冊にしてくれ」と厳命されているので、どれを残すべきか、大変悩ましい。 しかし、ものが捨てられない人間だった僕も(どのくらいかというと、昔の『ファミ通』が捨てられず引っ越しの際に全部持っていったくらいだ)、最近は少しは思い切ってを処分できるようになった気がする。 ひとついえるのは、感想を書いてしまったは、なんとなく僕のなかでは「全うした」気分になるので、処分しやすい、ということだ。 その一方で、「これ、良いだったよなあ……」なんて、しんみりしてしまうこともあるのだけれども。 僕も長年をたくさん買ってきて、処分する基準というのがだいぶ変わってきた気がする。 以前は、とにかく「好きな、気にいった

    「本を捨てる」ということ - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2016/06/23
    本はね、血肉なんだよ……。私も置き場所の関係で泣く泣く本を処分するようになったけど、本当に辛い。/と言いつつ実家の押し入れにしまってある少年ガンガン創刊後5年位分は未だに捨てられない。
  • 「認知症JR事故 遺族が逆転勝訴」の光と影 - いつか電池がきれるまで

    mainichi.jp person.news.yahoo.co.jp この事件を最高裁がどう判断するか、僕もずっと気になっていました。 「遺族側が逆転勝訴」という判決に「ああ、よかった」と少し安心したのです。 どうして気になっていたかというと、これがもし最高裁までいって「遺族側敗訴」ということになれば、日の介護が崩壊するきっかけになるのではないか、と思っていたのです。 これで多額の賠償命令が出れば、徘徊する認知症患者の介護をしている家族は「自分たちで介護をするのはリスクが高い」という意識が、さらに強まるはず。 そうなると、「施設か病院に預けたい」のだけれど、施設は順番待ちが大変だし、これで監督責任が認定されるのであれば、施設もなるべく徘徊するような人は入所させたくない。 そこで、「あえて救急車を呼んで病院に連れていって入院を希望する」とか、「一度入院したら、身体が元気でも『認知症がある

    sumida
    sumida 2016/03/02
    完全同意です。/JRと遺族、どちらかを悪者にしないと気が済まない人は、問題の本質を全然理解してないよなー、と。
  • いま、僕が「インターネット」について語っておきたいこと - いつか電池がきれるまで

    fujipon.hatenablog.com d.hatena.ne.jp id:p_shirokumaさんへ このエントリは、ものすごく個人的な手紙でもあり、だからこそ、ある種の「一般論」みたいなものにもなっているのではないかと思います。 上記のp_shirokumaさんのエントリを読みながら考えたことについて、けっこう率直に書いてみます。 僕自身が、「はてなダイアリー」の黎明期に体験してきたこと、実際に何度かブログを休止したり閉鎖したりしたことの大きな理由は、僕自身にあるのは間違いありません。 「ナイーブ」であるとか「ネットの世界を甘くみている」というのは、僕自身の特性でもあり、地味な人生をおくってきた人間が、ネットのなかのごくごく狭いステージでも、「自分で好きなことを書いて、話を訊いてもらえる場所」を持ってしまったことによる舞い上がりがあったというのも事実です。 でもね、僕にとっての

    いま、僕が「インターネット」について語っておきたいこと - いつか電池がきれるまで
  • 『美味しんぼ』の福島の話について、ずっと考えています。 - いつか電池がきれるまで

    『美味しんぼ』の福島の話について、ずっと考えています。 風評被害の拡散などを考えれば、ああいう描写は好ましくないとは思うのです。 取材者は、自分の都合のよい「被爆で鼻血が出るようになった人」ばかりを選んで採り上げているようにもみえますし。 ただ、僕はこの件について、水を得た魚のように「『美味しんぼ』を回収しろ!」「『スピリッツ』を廃刊にしろ!」「小学館を潰せ!」と叫んでいる人たちに、諸手をあげて賛同する気にもなれないのです。 僕がネットでみた範囲では、『美味しんぼ』のあの話題については、原作者が取材した人の「体験談」として描かれています。 それに対して、ネットでは「放射能で鼻血が出るなんて、非科学的だ」と、猛然とツッコミが入っているのです。 うん、それはそうなんだ。 これまでの人類史において、被爆した患者さんの経過を集積してみると、すぐに鼻血が出る、出血傾向がみられるような放射線被爆量であ

    『美味しんぼ』の福島の話について、ずっと考えています。 - いつか電池がきれるまで
    sumida
    sumida 2014/05/11
    問題の本質は、美味しんぼという影響力の強い漫画の中でさも真実のように語ってしまった事だと思っている。が、焚書とか廃刊とか言ってる連中はお門違い過ぎるし何様だ、って感じ。
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