【北京=石井宏樹】中国のインターネット上では、日本人学校に関係する根拠のない中傷や反日感情をあおる動画が多く投稿されている。6月の江蘇省蘇州であった日本人母子切りつけ事件の直後に、反日的な投稿の規制が行われたが対応は追いついていない。 中国の動画アプリでは、今回の事件以前から日本人学校の前で「ここは日本の租界か」「中国人は入れない」とわめき立てる動画が投稿され、数十万回以上の再生回数を稼いでいる。日本人学校の厳格な警備体制に対して疑問を呈したり、「政治スパイ活動との関係を連想させる」との荒唐無稽な指摘をしたりする投稿も散見される。