「まっ、いいか」と言える子を育てよう [著]諏訪耕一 [掲載]2007年07月10日 「仕方ない」「その時になったら考えよう」――。そんないい加減さを認めることが、子どもの心に人とうまくつきあえる「ゆとり」を育てる。長年、不登校問題などに取り組んできた著者の結論だ。 元中学校教諭の著者は94年、不登校児らと共同生活をする「浪合こころの塾」を長野県に開設。03年からは「こころの相談室」で、引きこもりなどに悩む子や親の相談も受けている。 その経験をもとに、「心を病む子の多くは、決めたことの成否へのこだわりが強すぎたり、相手を思いやりすぎたりして疲れてしまう」と分析。親や周囲が「時にはいいかげんでもいい」といった態度を見せることが大切だと説く。 本の後半では、心の成長段階に応じて子どもにどう接するか、27の具体例を通じて解説している。 「まっ、いいか」と言える子を育てよう―協調性のある、柔軟な心