郷里に28日に帰省して、ほとんど実家にこもったままずっと本を読んでいる。 大学時代に買った本が1,000冊か2,000冊かある。恥ずかしいことに、ほとんど未読だ。開いてすらいない本もある。書評を読んで興味を持って買ってそのままといった本だ。小西甚一「日本文藝史」全5巻など、結構貴重な本もある。すべて私の将来のためにと親が蓄えておいてくれた貯金を私が食いつぶして買ってきた。馬鹿じゃないのか―― ――そのとおりである。 実家に帰ってくるのは盆と正月、年に2回なので、読みたい本はその機会にキャリーカートに積んで埼玉に帰るか、親に連絡して小包で送ってもらうかする。それでも読まなかったりするから、始末がわるい。 せっかく帰ってきたので、この積読本の山……山脈……いや、大陸……を少しでも楽しもうと思って、片っ端から斜め読みすることにした。「フォトリーディング雑感」でも記したように、読書における内容のチ