カイロ東部で26日、反政府デモで道路に火を放つデモ参加者=APカイロで26日、政府に対する怒りのスローガンを叫ぶデモ参加者=AP 【カイロ=北川学】ムバラク大統領の辞任を求めるエジプトの反政府デモは発生から3日目の27日、同国東部のイスマイリアやスエズなど各地で衝突が続いた。デモの主催者は、イスラム教の金曜礼拝が行われる28日にも大規模な抗議行動を呼びかけており、緊張が高まっている。 また、エジプトの民主化を求める国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏は27日、滞在先のウィーンでロイター通信に「ムバラク氏は30年も国家に尽くした」と述べて退陣を促し、自らも帰国して28日の抗議行動に加わる意向を明かした。 ロイター通信によると、スエズでは27日朝、デモ隊が警官の詰め所に火を放つなどした。イスマイリアでは600人ほどのデモ隊と治安部隊が衝突。中東の衛星テレビ、アルジャジーラ