タグ

ブックマーク / fujipon.hatenadiary.com (20)

  • 【読書感想】「叱れば人は育つ」は幻想 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    「叱れば人は育つ」は幻想 (PHP新書) 作者:村中 直人PHP研究所Amazon Kindle版もあります。 「叱れば人は育つ」は幻想 (PHP新書) 作者:村中 直人PHP研究所Amazon 脳・神経科学などの知見から、著者は、叱ることには「効果がない」と語る。 叱られると人の脳は「防御モード」に入り、ひとまず危機から逃避するために行動を改める。 叱った人はそれを見て、「ほら、やっぱり人は叱らないと変わらない」と思ってしまうのだが、叱られた当人はとりあえずその場の行動を変えただけで、学びや成長を得たわけではないのだ。 そして厄介なことに、人間には「よくないことをした人を罰したい」という欲求が、脳のメカニズムとして備わっているため、叱ることで快感を得てしまうのである。 では、どうすれば人は成長するのか。書は臨床心理士・公認心理師で、発達障害、不登校など特別なニーズのある子どもたち、保護

    【読書感想】「叱れば人は育つ」は幻想 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】安楽死が合法の国で起こっていること ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書 1759) 作者:児玉 真美筑摩書房Amazon Kindle版もあります。 安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書) 作者:児玉真美筑摩書房Amazonにも、終末期の人や重度障害者への思いやりとして安楽死を合法化しようという声がある一方、医療費削減という目的を公言してはばからない政治家やインフルエンサーがいる。「死の自己決定権」が認められるとどうなるのか。「安楽死先進国」の実状をみれば、シミュレートできる。各国で安楽死者は増加の一途、拡大していく対象者像、合法化後に緩和される手続き要件、安楽死を「日常化」していく医療現場、安楽死を「偽装」する医師、「無益」として一方的に中止される生命維持……などに加え、世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や日の実状を紹介する。 5年前に難病のALSを患う女性に依頼され殺害した罪などに

    【読書感想】安楽死が合法の国で起こっていること ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2024/01/25
  • 【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    2023映画館での鑑賞10作目。 三連休中のお昼過ぎの回を観賞。今回は長男と一緒に。 観客は200人くらいで、こんなに映画館の客席が賑わっているのを久しぶりに見た気がします。 これだけ大勢の人が観ていたにもかかわらず、上映中は、みんながこの作品の行方を見届けようとしているがゆえの静寂に包まれていたのが印象的でした。 僕もポスターのなんかちょっと気持ち悪い鳥の写真とだいたいの上映時間くらいしか予備知識はありませんでした。 そんなに積極的に観るつもりはなかったのですが、予定外に時間が空き、映画館が近くにあったので、それじゃあ、ネタバレが世間に浸透する前に話の種に観てみるか、という感じだったのです。 以下は完全ネタバレなので、未見の方は読まないことを強くおすすめします。 この作品が「まぎれもない名作である」とは思わないのですが、「よくわからないもの」をよくわからないまま観て、そこで自分が受け取

    【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2023/07/20
  • 【読書感想】NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実 (宝島社新書) 作者:NHKスペシャル取材班宝島社Amazon Kindle版もあります。 NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実 (宝島社新書) 作者:NHKスペシャル取材班宝島社Amazon 全国の自治体1392カ所を独自調査 話題の「NHKスペシャル」待望の新書化! 長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす――。 いわゆる「ひきこもり死」が全国に広がっている。 いま、日には推計61万人もの「中高年ひきこもり」の人たちがいるとされる。 高齢の親が亡くなった後、生きる術を失った「子」が衰弱死するという事態を、どうしたら回避できるのか? 2020年11月にオンエアされ大きな反響を集めた NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作陣が書き下ろす、渾身のルポ。 このルポを読んでいて、僕はなんと

    【読書感想】NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】こだわりバカ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    こだわりバカ (角川新書) 作者: 川上徹也出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2016/06/10メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る Kindle版もあります。 こだわりバカ (角川新書) 作者: 川上徹也出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2016/06/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 飲店の〈こだわり〉、大学の〈未来を拓く〉、企業の〈イノベーション〉…いま日中に似たり寄ったりで響かない「空気コピー」が蔓延している! コピーライターが教える、当に「選ばれる」言葉の創り方。 「こだわりバカ」って、物事に執着しすぎる人のことを批判しているのだろうか?と思いながら読み始めたのです。 ところが、実際の内容は「ごだわっている人批判」ではありません。 コピーライターである著者が言いたいのは、「

    【読書感想】こだわりバカ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2017/12/02
  • 【読書感想】サピエンス全史 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログ (13件) を見るサピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る Kindle版もあります。 サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/16メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るサピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー:

    【読書感想】サピエンス全史 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2016/11/17
  • 【読書感想】非常識な建築業界〜「どや建築」という病〜 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    非常識な建築業界 「どや建築」という病 (光文社新書) 作者: 森山高至出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/02/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 非常識な建築業界?「どや建築」という病? (光文社新書) 作者: 森山高至出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/03/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 2015年に騒動となった新国立競技場問題に続き、再コンペで選ばれた案にコンペ疑惑が浮上、横浜の傾斜マンション事件が発生するなど、建築業界の威信を揺るがす問題が立て続けに起きている。しかし、これらは氷山の一角にすぎない。建築の現場で起きていることを見れば、今後も似たような問題が起きる可能性は十分にある。いったい、この業界の裏では何が起こっているのだろうか

    【読書感想】非常識な建築業界〜「どや建築」という病〜 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】「消せるボールペン」30年の開発物語 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    「消せるボールペン」30年の開発物語 (小学館新書) 作者: 滝田誠一郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/04/01メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。 「消せるボールペン」30年の開発物語(小学館新書) 作者: 滝田誠一郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/04/17メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 2006年の発売以来、世界で10億以上売れたパイロットの“消せるペン”フリクションシリーズ。専用ラバーでこすると筆跡がきれいに消え(じつはインクが透明化するのだが)、何度でも書き直すことができるというユニークかつ画期的な商品だ。紅葉から発想を得たという開発のきっかけから、筆記具として使えるようになるまでの苦闘、アイデアをヒットにつなげたマーケティング戦

    【読書感想】「消せるボールペン」30年の開発物語 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2015/04/22
  • アナと雪の女王 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    あらすじ: エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。 参考リンク:映画『アナと雪の女王』公式サイト 2014年13目の劇場での鑑賞作品。 観た映画館が、月曜日は全作品、全上映時間1100円というキャンペーンをやっていたため、夕時の観客は30人くらいと、けっこうにぎわっていました。 この映画を未見の僕の5歳の息子でさえ、最近は事あるごとに「れいごーー、れいごおおおーーー」とたぶん意味もわからないまま歌っているくらい大ヒットしているこの作品。ようやく観た、という感じです。 息子と一緒に行こうと思っていたのですが、あの歌はけっこう歌っているくせに

    アナと雪の女王 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2014/04/20
  • 「決められる人」の強さ - 琥珀色の戯言

    「ねえ、今日どこにごはんべに行く?」 「どこでもいいよ」 「いや、僕は君が行きたいところに行くよ」 「私はどこでもいから、決めて」 「そんな遠慮しなくていいからさ」 「遠慮なんてしてないって」 「せっかく決めていいよって言ってるのに」 「だからこっちも好きにしていいよ、って言ってるじゃない!」 僕は優柔不断な人間なので、こういう会話をさんざんやってきました。 当に、人間って学ばない生き物ですよね。 とくに、「自分が良いことをしている」と思っている場合には。 夕の店を決めるときに、誰かと相談していて、なかなか店が決まらない。 こういうときの僕は「相手は何か希望を持っているのに、遠慮しているはず。心を引き出して、希望に沿ってあげなくては!」 と、勝手に考えていたのです。 相手の希望をきいてあげるのが「親切」であり、「紳士的な態度」なのだと。 でも、最近ようやくわかってきました。 こうい

    「決められる人」の強さ - 琥珀色の戯言
  • 僕は「フィクションに騙されて、現実逃避したいバカ」です。 - 琥珀色の戯言

    参考リンク(1):ゲーセンで出会った不思議な子の話(哲学ニュースnwk) ↑の話について。 参考リンク(2):実話として流通する嘘に大喜びする愚民(島国大和のド畜生) 実は、僕もこの「ゲーセンで出会った不思議な子の話」を、twitterで、「泣いた。」というコメント付きで紹介しました。 これが「実話」だったかどうかについては、正直、あんまり考えていなかったし、フィクションならフィクションでも構わなかったし。 たしかに「付き合っていた人との会話の内容とか、そのときに流れていた音楽をここまで詳細に覚えているはずがない」のかもしれないし、「投稿サイトに載っていたら、誰も見向きもしないレベルの陳腐な作品」だと言う人もいるでしょう。「ケータイ小説と似たようなもの」とか。 僕は40年くらい生きてきて、「ウソのような実話」とか「実話のようなウソ」をたくさん見聞きしてきましたし、「いくらかの記憶の再構成を

    僕は「フィクションに騙されて、現実逃避したいバカ」です。 - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2012/01/23
    全然違うと思う。2chてのは嘘かホントかわかんないとこですよって読むならいいけど、あの話が一般に、体験談として広まったことが問題では。「実話であるということが過大評価されすぎている時代」とか関係ない。
  • 物語を「消化」できない大人たちへ - 琥珀色の戯言

    要は、勇気がないんでしょ? - Attribute=51 ↑のエントリ関連の盛り上がりも一段落ついたと思われるので、僕がこれを読んだあと、そのブックマークコメントを見て考えたことを書いておきます。このエントリのブックマークコメントを読みながら、なんというか、みんなもうちょっと「物語を消化する」トレーニングを積んだほうがいいんじゃないかと思ったのです。 「全肯定」か「全否定」しかできなくなってしまっている人がけっこういるようなので。 僕はこのエントリを読んでナンパしようなんて思わなかったし(帯者ですしね)、自分が変わればすべてがよくなるなんて信じてはいないけれども、「友達をつくる」とか「恋人が欲しい」という状況下でなら、「まず勇気を持って自分から声をかけるべきだ」っていうのは、「参考になるものの考えかた」だと思います。もちろん、ナンパがいきなりできる人はごくごくわずかなのだから、学校や職場

    物語を「消化」できない大人たちへ - 琥珀色の戯言
  • ネットと読書の共通点と相違点(1)〜「共感」について - 琥珀色の戯言

    参考リンク:ネットと読書 どちらがより有意義なのか? | ライフハックちゃんねる弐式 いま、僕が考えている「ネットと読書」についてのあれこれを、じっくり語ってみたいと思います。 僕は「ネットも読書も」かなりやっている(というか、「自分の時間」の大部分は、このどちらかをやっている)人間なのですが、両者には、2つの「共通して得られるもの」があるようです。 そのひとつめは、「共感」で、ふたつめは「情報」なのですが、今回はまず「共感」についての話をしていきます。 いやまあ、「共感」と「情報」のあいだには、クリアカットに線引きできるとは限らないケースもたくさんあるのですけどね。 読書とネットの大きな共通点は、「他人が何を考えていて、どんなふうに生きて(あるいは、生きさせられて)いるのか?」を知ることができることです。 ネット以前の時代に、僕たちがそれを知るためには、「を読む」か、「誰かの話を聞く」

    ネットと読書の共通点と相違点(1)〜「共感」について - 琥珀色の戯言
  • あなたが主張している「正論」は、「不安な人」には届かない。 - 琥珀色の戯言

    もしあなたが「なんとなく体調が悪くて不安」だったとしよう。 あなたは総合病院を受診し、不安を訴える。 診察室で、医者はあなたの訴えをパソコンのディスプレイを見たまま聞き流し、「じゃあ検査しましょう」と言う。 そして、血液検査やレントゲン検査を受けて、診察室に戻ってきたあなたに、医者はこんな態度をとるのだ。 「ああ、検査したけど、異常値は出てないし、レントゲンも問題ない。あなたの症状は、気のせいですよ。とにかく、検査で異常がないからだいじょうぶ、じゃあ次の人!」 さて、あなたはこれで「満足」できるだろうか? 「検査で異常がない」でも、あなたには「症状」がある。「不安」だ。 たぶん、「近くの病院でこんな対応をされた」ことを誰かがネットに書けば、そこには、同情の声が集まるはずだ。 いま、ネット上での「正論」の多くは、まさに、こういう「冷たい態度の医者」そっくりだと僕には思われる。 彼らは、「不安

    あなたが主張している「正論」は、「不安な人」には届かない。 - 琥珀色の戯言
  • 『ハゲワシと少女』と「テレビを消す自由」 - 琥珀色の戯言

    なんだか今日はすごく仕事も忙しくて、疲れもとれないので、なるべくテレビやネットには触らずに過ごしています。 「情報とそれをめぐっての人々の感情の渦」みたいなものに、圧倒されてしまっていて。 とくに、「マスメディア」に対するtwitter上での争いをみていると、いろんなことを考えさせられます。 「悲劇」をことさらに強調し、「美談」をつくりあげ、被災者に「報道の自由」の名の下にカメラを向け…… 僕もテレビを見ながら、何度も憤りました。 でも、その一方で、淡々と数字だけが積み重ねられていくような報道だったら、ここまで大きな「被災地の力になろう!」という動きが生まれていたかどうか疑問ではあるのです。 「被災地の衝撃的な映像」や「遺族の涙」が「視聴者」に、現地への大きな感情移入を生み出すのもまだ事実。 以前書いたものの焼き直しです。 『ジャーナリズム崩壊』(上杉隆著・幻冬舎新書)より。 1993年、

    『ハゲワシと少女』と「テレビを消す自由」 - 琥珀色の戯言
  • 「自分の経験を信用するな」 - 琥珀色の戯言

    に聞いた話。 いまは大学の教授になった某先生は、医者になって3年目か4年目くらいのときに、自分の下について研修することになった新人の医者に、こんなことを言っていたそうだ。 「自分の経験を信用するな。新しい患者さんの担当になったら、ありふれた疾患だと思っても、ちゃんとした文献か医学書を3〜4種類は最低読んで、その病気のことを勉強しろ」 いや、率直に言うと、非優秀研修医だった僕のような人間が、こういう人の下についていたら、研修を終える前に燃え尽きてしまったのではないかとも思うのですが、やっぱり、偉くなる人というのは違うものです。 教授が言うならともかく、ついこの間まで研修医としてのハードな日常を送ってきて、そのための肉体的・精神的な余裕が無い生活だということを知っているはずの人なのだから。 最近、有名ブロガー、ちきりんさんが書かれた『ゆるく考えよう』というを読みました。 「なるほど、こんな

    「自分の経験を信用するな」 - 琥珀色の戯言
  • 自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ - 琥珀色の戯言

    先週の金曜日、飲み会帰りのタクシーで60歳くらいの運転手さんと、熊の3歳の女の子が20歳の大学生に命を奪われた事件の話になった。 「あれは親にも責任がありますよ。まだ3歳なんだから、親も目を離したらいかんですよ。トイレに行かせるのだって、ちゃんと遠くからでも見ておかないと」 大概の場合、僕はこういうときに「そうですねえ」とか曖昧に頷いてやり過ごしてしまうのだけれど、お酒が入っていたこともあり、「そんなふうに常に見張っておけっていうのはおかしいし、どんな親にだって、『ちょっと油断してしまう瞬間』はあると思います。それで責めるのはあんまりでしょう」と反論して、車内はやや気まずい空気になってしまった。 「人生の先輩」として、「そういうときでも、ちゃんと見ているのが親ってもんでしょう?」というのは、確かに「正論」のようにも思えるけれど、僕はそこまで完璧に自分の子どもを見張っておくことができるだろ

    自分の運の良さを「正しさ」だと勘違いしている人たちへ - 琥珀色の戯言
  • 「コミュニケーション能力」について考える - 琥珀色の戯言

    コミュニケーション能力という幻想 - ハックルベリーに会いに行く(2008/12/21) ↑のエントリを読んだことをきっかけに、「コミュニケーション能力」について思いついたことなどあれこれと。 最初に頭に浮かんだのは、押井守監督のこんな言葉でした(押井監督の著書『凡人として生きるということ』より) 僕には友達と呼べる人はいないし、それを苦にしたことはない。年賀状にしても、こちらから出すのは毎年ふたりだけ。師匠ともうひとり。さすがに出さないと失礼と思われる大先輩のふたりを除いて、年賀のあいさつを出す相手もいない。 だから、正月にうちに配られる年賀状はどんどん減ってきた。それでもいいと僕は思っている。他人とのコミュニケーションは、こんな僕でも大事だ。いや、多くの人の才能に支えられて映画を作る僕のような人間には、コミュニケーションほど大切なものはない、と言ってもいいだろう。 だが、それはあくまで

    「コミュニケーション能力」について考える - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2010/11/19
    コミュニケーションを過信しすぎない方がいいってのは最近感じるなあ。
  • 「踊る大捜査線」は日本映画の何を変えたのか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    「踊る大捜査線」は日映画の何を変えたのか (幻冬舎新書) 作者: 日映画専門チャンネル出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/09メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 24回この商品を含むブログ (8件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 一九九八年一〇月三一日、有楽町「日劇」は前日から徹夜で並ぶ何重もの行列に囲まれていた。「踊る大捜査線 THE MOVIE」公開。その日から日映画歴史は「踊る以前」と「踊る以後」に大きく画されることになる―物語構成、撮り方、宣伝方法、資金調達など、あらゆる面で日映画の伝統を打ち破った「踊る大捜査線」。なぜそのような作品が生まれたのか?それは日映画の進化なのか堕落なのか?「踊る」を知り尽くす一〇人の証言から、空前絶後のモンスターヒットの正体が初めて明らかになる。 目次 序 限りない愛と悔しさをこめて 第1章 不倒の興行収入は

    「踊る大捜査線」は日本映画の何を変えたのか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2010/11/19
  • 勝手にふるえてろ ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    勝手にふるえてろ 作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/08/27メディア: 単行購入: 1人 クリック: 280回この商品を含むブログ (113件) を見る 内容紹介 片思い以外経験ナシの26歳女子が、時に悩み時に暴走しつつ「現実の扉を開けてゆくキュートで奇妙な恋愛小説。3年ぶりの注目作! 内容(「BOOK」データベースより) 賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。恋愛、しないとだめですか。 毀誉褒貶はありましたが、いままでの「綿矢りさ」のイメージを打ち破りたいという決意は感じられた『夢を与える』から、もう3年も経ってしまったんですね。 そういえば、『夢を与える』は文庫化されていません。 いまの文庫化のサイクルから考えると、単行発売から3年というのは、かなり間隔が空いているように思われますし、もしかしたら、著者の意

    勝手にふるえてろ ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    sumoa
    sumoa 2010/11/19
  • 1