→紀伊國屋ウェブストアで購入 この本で一番好きなシーン。それは、前のめりに持論を語る若き研究者に、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の理事が言う、この台詞です。 「僕はキミの目がとても気に入っている。僕のような年寄りになると目を見ればだいたいわかるんだよ。キミのことは目を見ればすべてわかる」 若き研究者とは他でもない著者の高井研氏。深海や地殻内など地球の極限環境の微生物や生物の研究者であり『生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る』の著者でもあります。同書では、ベテラン研究者となった高井氏が生命の起源の謎に肉薄していきますが、この『微生物ハンター、深海を行く』では、若き日の高井氏がおそるべき量の熱量と実行力をもって研究者に成っていくさまがドラマチックに描かれています。上記の引用部分はそんな高井氏が27歳の頃、JAMSTECの面接に訪れた際の一場面です。 読んでいて、まず驚いたのはプ