夜から翌日の朝にかけて運転される夜行列車。かつては全国各地で多数の夜行列車を見ることができましたが、いまはわずか2本しか運転されていません。なぜここまで減ってしまったのでしょうか。 毎日運転の定期列車はわずか2本 日付をまたいで運転される「夜行列車」。寝ている間に目的地に移動できることから、時間を節約できるというメリットがあります。 東京~出雲市、高松間の寝台特急「サンライズ出雲・サンライズ瀬戸」。日本で毎日運転されている夜行列車はこれだけだ(2016年4月、草町義和撮影)。 たとえば、出張先に朝早く着かなければならない場合、前日の早いうちに会社を出て目的地に入って泊まらなければなりません。夜行列車を使えば、会社を夜遅くに出ても朝早くに目的地に着き、仕事に間に合います。 日本でも、かつては多数の夜行列車が運転されていました。1974(昭和49)年10月号の『国鉄監修 交通公社の時刻表』によ