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2016年8月28日のブックマーク (15件)

  • おたく的想像力の自叙伝 『シン・ゴジラ』 - 仮文芸

    第1形態の出現から最初の上陸に至る場面の、会議室映画あるいは管制室映画としての精密さは、文明批評を可能にするほど卓越している。これらの場面では想定外という言葉が頻用されるが、自然災害のアナロジーとして事態が把握されている限りでは想定内にとどまるものであって、だからこそ画面の情報量は膨大になる。自然災害に比し得るのなら既存の対応手順を参照することができる。現実に勝る情報量はない。 上陸した第1形態の全容は衝撃というほかはない。緻密な編とそれを揶揄するかのように着ぐるみ然とした間抜けな造形の対比は、かかるマンガ怪獣相手に脂汗をかく大人たちの挙動を風刺する。大杉漣のあんまりな性格造形は、橋行革以降の強い官邸や総理像からすると違和感を覚えるのだが、戯画化されることで主題は明確になっている。 組織過程を描画する情報量は事態を風刺に止めない。カオスを組織化するというまた別の文明批評が提示される。手

    おたく的想像力の自叙伝 『シン・ゴジラ』 - 仮文芸
  • 【シン・ゴジラ評】ゴジラは沈黙する。|黒嵜想|note

    シン・ゴジラを観た。 以下、感想を書く。長文につき、簡単な目次を付す。 ネタバレを大きく含むので、未見の方にはオススメしない。 なお、3章の後半あたりで、一度議論を総括している。 時間も興味もない方は、できればその部分だけでも読んでほしい。 ~目次~ 0 前書き(飛ばしても問題なし) 1 会話劇としてのシン・ゴジラ 2 止め絵とエヴァンゲリオン 3 ゴジラは沈黙する 0.前書き 文に入る前に、筆者の率直な所感を述べるなら、作は単なる「特撮」にとどまらない素晴らしい映画であったと思う。54年、水爆被害の中から誕生した「ゴジラ」という被曝生物(怪獣)を、今一度その出自に立ち戻らせた作の意義は大きい。怪獣「ゴジラ」が自明化され、襲来する外来種としての怪獣と戦う防国の神となった現在の特撮の環境下で、その試みが輝くのはもちろんの事、言うまでもなく3.11の東日大震災から5年後にゴジラを「災害

    【シン・ゴジラ評】ゴジラは沈黙する。|黒嵜想|note
  • 庵野秀明監督『シン・ゴジラ』ネタバレ映画感想/評価 - ひたすら映画を観まくるブログ

    ■あらすじ『ある日突然、東京湾横断道路アクアトンネルが崩落する重大事故が発生。ただちに総理執務室にて緊急会議が開かれ、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹(竹野内豊)ら閣僚たちによって地震や海底火山などの原因が議論される。そんな中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)は巨大生物の可能性を指摘するものの、「現実味がない」と即座に却下されてしまった。しかしその直後、正体不明の巨大な生物が海上に姿を現わし、政府関係者を愕然とさせる。のちに“ゴジラ”と呼称されるその巨大不明生物は日に上陸し、凄まじい破壊力で街を蹂躙していった。政府は緊急対策部を設置するが、有効な解決策を見出せないまま状況は悪化していく。一方、米国国務省が大統領特使のカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)を派遣。世界各国も事態の推移と日政府の対応に強い関心を示す中、ついにある要求が日に突き付けられた。果たして人類はこの脅威から日

    庵野秀明監督『シン・ゴジラ』ネタバレ映画感想/評価 - ひたすら映画を観まくるブログ
  • シン・ゴジラという「癒やし」の物語 - あままこのブログ

    今週のお題「映画の夏」 というわけで、どうやら最近はてな界隈ではシン・ゴジラの記事を書くとアクセスが集められるそうなので、アクセス数に囚われたものとしては是非記事を書かねばなーと思い、映画を見てきた。 最初に言っておくと、僕はこの映画、あんまり面白いと感じなかった人間である。まあ理由は単純に、官僚組織とか建造物・重機とか特撮とかといった、この映画が用意した萌えポイントが、ことごとく僕にはヒットしなかったということである。逆に言えば、こういったものが萌えポイントの人は、見に行って存分に萌えればよろしい。以上。エチケットペーパー敷き終了。 だが一方で、そういう個々の萌えポイントとは別に、物語構造として、そーいうのが今の日人は好みなんですねーと思う点があった。それは、 「組織への信仰」 である。 「ゴジラ」v.s.「官僚機構」? この映画、登場人物は一応色々いるのだが、そのどれもが類型的な範疇

    シン・ゴジラという「癒やし」の物語 - あままこのブログ
  • 『シン・ゴジラ』のどこが抜群に面白かったか、わたしの脳内の動きを検証する - ココロ社

    ※今回に限らず、このブログはいわゆる「ネタバレ」の宝庫です。このブログは、ネタバレに負けない強靭な精神の育成のための専門サイトですので、ご了承のうえ、ともに切磋琢磨できればと思っております。 『シン・ゴジラ』のリアリティ 『シン・ゴジラ』の何が抜群に面白かったかというと、まず、オバマ先生に対して心からゴメンと思ってしまうほどのリアリティである。 わたしは今まで映画を見ているとき、アメリカの大統領に対して切実な申し訳なさを感じたことはなかったし、これからもずっとないと思っていた。なぜなら映画というのは絵空事なので、誰かに対して切実にゴメンと思うことはほとんどないし、ましてやアメリカの大統領に対して映画館の中で小声ですみませんと呟いてしまうというのは、もはや病的な状態であり通院が望ましいが、多忙のためそれは避けたく、オバマ先生へのゴメンについて丁寧に説明をさせていただきたい。 ゴジラが出てきて

    『シン・ゴジラ』のどこが抜群に面白かったか、わたしの脳内の動きを検証する - ココロ社
    suneo3476z_tn
    suneo3476z_tn 2016/08/28
    “ゴジラのような巨大生物が登場することそのものが圧倒的なリアリティの欠如になるはずなのだが、そこに触れられないのは、ゴジラが登場すること自体にはリアリティが感じられていることの証左”
  • 『シン・ゴジラ』感想……というかnaishinokami のシン・ゴジラ論の支援ですよ。|ロバ / 沖田 正誤

    『シン・ゴジラ』新宿のゴジラがいるTOHOシネマズで見てきました。 エンターテインメント性のコントロールがものすごくて、5分どころか1分に一回面白いやら楽しいやらぐっとくるやら、の波が訪れる。前半の疾走感と後半のメロウな転回のリズムも最高、とCDアルバムに例えたくなるような、とにかく観ていて飽きることがない。カタルシスがどばどば出て素晴らしい反面、かなり強制的に「楽しまされてる」というのを感じてしまう。 僕はゴジラ映画を全く見たことが無いんだけど、それらの作品群、特に第一作が「原子力」に対する社会的意味づけを行ったことを大学のとある授業で聞いていました。ウルトラマン、ウルトラセブンを含めて当時の特撮ものにはそうした社会の盛り込みが強いと。この作品もそうした面が確かにあって、ただ科学というよりは「日政府」や組織、と日的態度がフォーカスされている。色々と考察が出来そうなんだけど、出来事が非

    『シン・ゴジラ』感想……というかnaishinokami のシン・ゴジラ論の支援ですよ。|ロバ / 沖田 正誤
  • 『シン・ゴジラ』、戦後補完計画。 - 黎明期フラストレヰション

    『シン・ゴジラ』、とにかくすごかった。特撮は言わずもがな。恐ろしくドライな日観、国家観、人間観。背景にうっすらと描かれる原爆、原発。素晴らしいカメラワークで次々と映し出される戦後日。責任の所在と主体性の回復。そして、作品の中で意図的に用意された空白とそれを埋めた時に現れる初代ゴジラの鏡像としてのシン・ゴジラ。鎮魂と慰霊の祈り。突っ込みたいところもいろいろあるけれど、紛うことなき傑作だと思う。 ネタバレを含めて感想を以下に記す(ネタバレしても作品の質的な部分に関わるとは思えないけれど)。 まず、この作品はヒューマンドラマではない。ヒーロー映画でもない。オールジャパンの国威発揚映画でもない。そもそも、この作品に自らの意思を持った人間は出てこない。全ての人間が組織のコマだ。誰がその場所に座っていようが、決められるべきことは必ず決められるし、避けられないことは必ず避けられない。例えば、大河内

  • シン・ゴジラの感想。評価方向のズレへの不満 - teiwashuwaのブログ

    SNS時代になって、作品の評価軸自体が変わった。 ツイッターは匿名が主流だが、名でやることに抵抗を覚えない世代も今や多く、発言が周囲との付き合いに及ぼす影響の大きさは2chなどとは比べものにもならない。 そんな中では感想という口コミも、賞賛や絶賛のみが許されていて、「面白いと思えた箇所・時間が少なかった」などと漏らせば「上から目線のナルシスト」とか「人の頑張りを認めたり褒めたりできない性格に問題ある人」など、目にした人のフィクション慣れの段階様々に、とにかく「アンチ」のレッテルを貼られてしまう。 こうもなると、どんな作品が評価されどんな作品が失敗扱いされるかも変わってくる。 例えば、 良点50かつ悪点0の作品よりも、 良点60かつ悪点50の作品の方が、 「素晴らしい作品」になるのだ。 悪い点(サボった点、作り込まず投げた・誤魔化した惜しい点など)への言及は、イタイやつがするマナー違反で恥

    シン・ゴジラの感想。評価方向のズレへの不満 - teiwashuwaのブログ
    suneo3476z_tn
    suneo3476z_tn 2016/08/28
    登場人物が自分のキャラを内面化して、そこに見出されるリアリティを裏切るような行動に出たって、それはリアリティだと思うんだけどな。だから「自分の訳の分からない描写はリアリティがない」と言ってるに等しい。
  • 感想「シン・ゴジラ」 - 傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

    ゴジラは日で生まれました。アメリカの発明品じゃありません、我が国のオリジナルです。しばし遅れをとりましたが、今や巻き返しの時です。 「エヴァンゲリオンは好きだ」 エヴァがお好き? 結構、ではますます好きになりますよ。さぁさぁどうぞ。庵野のシン・ゴジラです。面白いでしょ? ああ、仰らないで。使徒がゴジラ。でも最近の邦画なんて宣伝だけで特撮はチャチだし、俳優はゴリ押しだわ、役者目当てファンばかりだわ、ろくなことはない。薀蓄もたっぷりありますよ。どんなオタクの方でも大丈夫。どうぞ何回も見てください……いい音でしょう? 伊福部の音楽だ、年季が違いますよ。 「一番気に入ってるのは……」 何です? 「石原さとみだ」 『シン・ゴジラ』予告 【あらすじ】 東京湾に突如謎の熱源が現れた。臨時の対策会議で、内閣官房副長官の矢口は未確認の海中巨大生物である可能性を提言するが、却下される。海底火山の噴火と結論づ

    感想「シン・ゴジラ」 - 傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~
    suneo3476z_tn
    suneo3476z_tn 2016/08/28
    “映画という「虚構」の中の主に都市部の人の「現実」”
  • 「シン・ゴジラ」感想 日本のアニメ監督の撮った実写映画のぶっちぎり最高傑作 - 17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

    シン・ゴジラ 総監督・庵野秀明 監督・特技監督・樋口真嗣 准監督・尾上克郎 作のコピーにはでかでかと「現実対虚構(ニッポン対ゴジラ)」と書かれています。パッと見は格好よさげなコピーで終わるのですが、そうそうたる日のアニメ監督が撮った実写映画の数々を見てみた自分にとって、真正面からそう書かれたことで「またしてもあのときのように撮るのか、エヴァに苦しんだ後に「ラブ&ポップ」や「式日」を撮ったように」という先入観を抱いたことは確かです。 同じように押井守の実写映画などを観てきたような方ならば、「シン・ゴジラは結局監督人の作家性の昇華(というか自慰)に終わるだろう。ゴジラブランドがアメリカわれ、今度は庵野監督のおかずにされる」と考えたと思います。ところが… 日のアニメ監督が何故か意識し続けた「現実と虚構」 以前に「日のアニメ監督の撮った実写映画」というのをまとめました。そこでポイント

    「シン・ゴジラ」感想 日本のアニメ監督の撮った実写映画のぶっちぎり最高傑作 - 17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード
  • シン・ゴジラ考察。庵野秀明が監督した意味と尻尾にくっつく「インフィニティ」について—ゴジラはシン・エヴァンゲリオン劇場版:||への系譜か?

    2012年にヱヴァ:Qが公開されて以来、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||、をぼくも心待ちにしている一人なのだけれど、今日はシン・ゴジラを見てきた。圧巻だった。 さらっと感想を言うと、政治の世界とかのリアリティがすごくて震えた。 すこし昔話をする。 ゴジラ Final Warsのモヤモヤを12年抱え続けていた ぼくがはじめてゴジラシリーズを見たのは幼稚園のころ、「’91ゴジラvsキングギドラ」なのだけれど、そこから「vsビオランテ」、「昭和ゴジラシリーズ」と立て続けに観た。 子供時代、いちばん好きな映画シリーズはアニメでもウルトラマンでもなく、間違いなく「ゴジラ」だった。だからこそ2004年の「ゴジラ FINAL WARS」には、 はー??? と思った。ドン・フライとか轟天号がゴジラの最後を締めくくっていいのか……とずっともやもやしていたあれから12年。 ぼくが観たいゴジラ映画はコレジャナ

    シン・ゴジラ考察。庵野秀明が監督した意味と尻尾にくっつく「インフィニティ」について—ゴジラはシン・エヴァンゲリオン劇場版:||への系譜か?
  • 【ネタバレ感想】シン・ゴジラが怪獣物に疎くてもめちゃ面白かった - 小さく叫べ

    シン・ゴジラの物凄くネタバレな感想なので、読みたくない人は注意! とりあえずめっちゃ面白かったです。 ゴジラとか小学生の頃にちょっと見たのと伊集院光深夜の馬鹿力で『ヘドラをやっつけろ』を聞いたっきりだしなー、怪獣物もよくわからんしなー、東京が壊されても地方在住じゃどこがどこやらだしー、という私でさえもめっちゃ面白かったです。 シン・ゴジラが、ゴジラや特撮に疎くてもめっちゃ面白かった シン・ゴジラ、普通上映で見てきました。非常に面白かったです! 私はオタクですが特撮は守備範囲でなく、ゴジラシリーズは小学生の頃にビオランテやスペゴジを劇場で見たのと昭和ゴジラ数をビデオで見たくらいでよく覚えてないなー、程度でゴジラにそれほど愛着はないのですが、そんな人間でもバッチシビッタシ、べらぼうに面白かったです。 あんまり面白かったので、慣れない感想記事など書いてみました。ぼかさずネタバレしている上に見て

    【ネタバレ感想】シン・ゴジラが怪獣物に疎くてもめちゃ面白かった - 小さく叫べ
  • 平成生まれ的、シン・ゴジラ感想(ネタバレあり注意)

    ◆シン・ゴジラみてきた話 シン・ゴジラ。見てきました。 12年ぶりのゴジラ復活であり、エヴァなんかで有名な庵野監督であり、進撃の巨人でやらかしたらしい(みてない)特撮監督であり、と。いろいろな意味でキャッチ―な話題を振りまいてきたシン・ゴジラを、見てきました。 ファイナルウォーズで子供ながらにちょっとがっかりしたままゴジラと別れ、ちょい前のハリウッドゴジラで大興奮し、こんどのゴジラははたして大丈夫なんだろうかと個人的に心配してたシン・ゴジラを、見てきました。 とりあえずの感想として、面白かったです。そこに嘘はないです。 ただ、見てる途中で引っかかる部分はあったし、あるシーンでは完全にがっかりしきってました。そこからテンションを持ち直せてよかった。 こっから先はネタバレを加えながら、具体的にどう感じたのか突っ込んで書いていきたいと思います。 なのでここから先は、ネタバレOKな人のみお進みくだ

    平成生まれ的、シン・ゴジラ感想(ネタバレあり注意)
    suneo3476z_tn
    suneo3476z_tn 2016/08/28
    “情報の芸術” ←すき
  • 『太陽の蓋』 あまりにも『シン・ゴジラ』とそっくりすぎて笑った!違いはもちろん「人間ドラマ」 (柳下毅一郎)

    『太陽の蓋』 あまりにも『シン・ゴジラ』とそっくりすぎて笑った!違いはもちろん「人間ドラマ」 (柳下毅一郎) 2016年08月25日 18時41分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : ミッキー吉野 • 三田村邦彦 • 中村ゆり • 伊吹剛 • 佐藤太 • 北村有起哉 • 原発 • 大西信満 • 小宮由紀夫 • 神尾佑 • 菅原大吉 • 菅田俊 • 菜葉菜 • 袴田吉彦 • 長谷川隆 • 震災 • 青山草太 『太陽の蓋』 監督 佐藤太 脚 長谷川隆 撮影 小宮由紀夫 音楽 ミッキー吉野 出演 北村有起哉、袴田吉彦、中村ゆり、大西信満、神尾佑、青山草太、菅原大吉、三田村邦彦、菅田俊、菜葉菜、伊吹剛 「史上最悪の危機」を迎えた日、官邸内で何が起きていたのか。当時の閣僚たちが実名で登場する究極のジャーナリスティック・エンターテインメント」……て何かと思ったら菅直人が実名で登場する311福島

    『太陽の蓋』 あまりにも『シン・ゴジラ』とそっくりすぎて笑った!違いはもちろん「人間ドラマ」 (柳下毅一郎)
  • 松江哲明の『シン・ゴジラ』評:90年代末の“世界認識がグラグラする”映画を思い出した

    『シン・ゴジラ』を観て、まず最初に、僕が90年代末に感じていた“日映画の面白さ”を思い出しました。たとえば、押井守監督の『パトレイバー』や金子修介監督の『平成ガメラ』シリーズ、あるいは三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』とか『漂流街』などがそうだったんですけれど、誰かにおもねることなく、作り手が面白いと思うものを打ち出している感じがしたんですね。80年代は“洋画の時代”で、言ってみれば日映画は若者にとってダサいものだった。人情話や動物モノが多くて、僕も全然かっこいいとは思わなかったんです。でも、90年代に入ると、様々な制約がある中でもすごく面白いものを作る人達が出てきた。観客に媚びることなく、センスで観せる監督が出てきたんです。正直、観客を呼べていたかというと、そうではなかったんだけど。ただ、ここから新しい日映画が生まれるんじゃないか、という機運はあったんです。 とこ

    松江哲明の『シン・ゴジラ』評:90年代末の“世界認識がグラグラする”映画を思い出した