【チューリヒ時事】スイス最大の都市チューリヒで車専用の売春施設が登場、注目を集めている。街中心部での路上売春を一掃し、売春に従事する女性を犯罪から防ぐユニークな試みだ。市は営業の滑り出しは順調だと評価。「女性と住民の双方に利点がある」と期待している。 スイスでは18歳以上による売春は合法。チューリヒ市内では3カ所で路上売春が認められ、市によると東欧出身者を中心におよそ300人が「営業許可」を持っている。 しかし、住民の苦情、女性への暴力、人身売買といったトラブルや犯罪が後を絶たないことが問題化し、市はチューリヒ駅近くでの路上売春禁止に着手。2012年の住民投票を経て、今年8月末にドライブインを開業した。 場所はチューリヒ駅から程近い線路沿いで、市が240万スイスフラン(約2億6200万円)を掛けて建設。女性は「施設利用料」として5フラン(約550円)を払い、シャワー室や台所などが使え