Aden Filmsというチャンネルのシチリア島のサンドイッチ屋の動画が面白いです。こんなに中身を詰め込んで大丈夫か、というくらい、野菜やチーズやハムをパンにはさんでいく老店主。今、これを見ながら思い出したのですが、パリのホテルで朝食を食べていると、バゲットの中身の白いところを手で掘り出して捨てるお客さんがいて、驚いたのを覚えています。美味しいのはがわの部分なのですね。パンというと、日本では中の白いところ、という先入観があった私は価値観の逆転に、ちょっと驚いたのでした。このシチリア島の主もパンの中の白いところを捨てています。そこに空洞を作ることで、具材がたくさん挿入できるようになります。この店、小さい店ですが店の前には絶えず行列ができています。しかも、大量に具材を作り置きせず、少しずつ作っていきますね。 www.youtube.com
米食の国で育つと、どうしてもスペインのパエリヤとか、ニューオーリンズのジャンバラヤと言ったコメを使ったごちそうに関心を持ってしまいます。下の料理番組はアクセス数はつましい数字ですが、中身は良いと私は思いました。タイトルにeasyと冠をつけているように簡単に流れがつかめます。一見、豪華な料理ではありますがチキンやエビ、ソーセージなど日常で普段食べている食材ばかりです。このチャンネルを運営しているMF Cookinの二人がどんな方か私は知りませんが映像のリストを見ると、普段ファーストフード店であまり見かけない、ちょっと濃い料理が並んでいるように見えます。そこが私からすると魅力です。 www.youtube.com
毎日、英単語に仏単語それぞれ20くらい覚えています。ある意味、年を取ったらどのくらい語学の勉強ができるのか、という通説に挑戦しているような毎日。でも皮肉なことなのですが、言語を持ってしまったことが人間の幸せにつながっているのかどうか疑問に思うこともあるのです。 以前、「極短小説」(新潮文庫)というショートショートの中でももっとも短い単語数(最大55の英単語)で物語を作るアメリカのコンクールで出版された作品集を読んでいて、興味深かったのはこんな話でした。飼い犬に主が人間の言葉を教えるうちに、少しずつ犬が言葉が話せるようになってきます。すると、ある日、犬は飼い主に犬と人間の序列をやめて、首にロープをつけるのを撤廃してほしいと要求。しかし、飼い主がそれを渋ったところ、犬は以後、二度と人間の言語を話すのをやめた・・・・ この話はペットを持っている人々には不安な物語ではないでしょうか?少なくともペッ
The Hot Sardinesというニューヨークのトラディショナルジャズのバンドを聞いていると、トラディショナルはクールジャズやフュージョンよりも長生きしたのではないかという気がします。ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスといった天才的なジャズミュージシャンたちの奏でる音楽は素晴らしいけれども反復不可能性が高いのだと思います。天才たちが亡くなると、誰も即興演奏に満ちたその音楽を反復できない。トラディショナルは才能の程度こそあれ、誰でも何度でも反復して演奏できるジャズです。まさにそのことがトラディショナルである由縁であり、長く生き続ける由縁ではないでしょうか。枝葉の先がなくなってしまった時に、再び戻ることのできる太い幹のようなものです。芸術と言えばともすれば孤高の天才による俗人に到達不能の高峰みたいに思われることが多いのだと思いますが、そうであればあるほど反復することが難しいですね。「
アメリカには食のYouTubeチャンネルが本当にたくさんあり、各地の食事情を伝えていますが、下はInsider というジャーナリズムのチャンネルが作ったロサンゼルスのラーメン屋特集です。日系人、日本人、コリア系など様々なラーメンのシェフたちが登場します。案内役は男女で、どういう風にラーメンにのめり込んだのかと思うほどラーメンにいかれています。肩書きを見るとそれぞれプロデューサー(男性)とシニアプロデューサー(女性)となっています。そして、ロサンゼルスには全米トップクラスのラーメン屋があるので、その中で最良の店を見つけるという企画です。シニアプロデューサーの植物のタトゥーもちょっと珍しいタトゥーですね。海外でタトゥーをする人に出会うことは珍しくありませんが、こんなタトゥーは初めてです。 www.youtube.com
1990年代になって日本では政財官そしてマスコミをあげて、二大政党制に移行するべきだという大々的なキャンペーンが行われました。それはものすごいメディアの翼賛運動であり、地上波の報道番組でも<二大政党によるディベートが大切だ>みたいな空気が醸成されていったのです。その「果実」が1994年の小選挙区制による選挙で、以後、野党は二度政権を握りましたが、ごく短い期間でふたを開けると、自民党の一党支配が今日まで脈々と続いています。こんなに長く実質の一党支配が続いているのは中国と日本と北朝鮮そしてキューバくらいでしょう。しかも、小選挙区制によって少ない得票で国会で大きな数の議員を獲得できるという旨味も加算されています。今から振り返れば、この大キャンペーンの狙いは二大政党制などではなく、戦争ができる国にするための憲法改正が真の狙いであったことは明白です。もしマスメディアも財界も<二大政党によるディベート
大坂なおみ選手がフレンチオープンテニスを棄権したことが大きな記事になって様々なメディアを飾っています。世界ランキング2位、世界で最も稼いでいるテニスプレイヤー、さらに最近では人種差別反対運動にも声をあげて注目を常に浴びる政治的な存在にもなっていました。その彼女が記者会見を受けたくないと言って拒否したことが、彼女はわがままだという批判を生み、プロフェッショナルにあるまじき態度という冷たい視線も浴びています。一方、逆にそんな彼女を応援する声もあります。 With Her Candor, Osaka Adds to Conversation About Mental Health そんな2派に分かれる声の中で、ニューヨークタイムズのアラン・ブリンダー(Alan Blinder)による記事「大坂の正直さによって、メンタルヘルスの話ができるようになった」は私には賛否両論を突き抜けた優れた記事に感じら
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く