『交差点に舞う風』 大型免許を取得し順調に仕事をこなす島田へワン切り着電が入る。 詐欺ではないかと履歴から削除したが、ある日、見覚えのない 携帯番号からの電話は一度で切れることなく延々と鳴り続けた。 ※この物語はフィクションです。登場する個人名・団体名などはすべて架空のものですが、 素人による執筆の為、誤字、脱字等々、お見苦しい点があることを予めお断りしておきます。 突然目にした光景が、あまりに見覚えがなかったために、自分の居場所を把握するまでには若干と言う時間を要した。ふと、誰かに見られている気配に、夢か現実か覚めやらぬ顔を向けると、ベッドに居る圭ちゃんがニヤッと笑う。私も笑った。 「フッ・・あんまり静かなんで、つい寝入っちゃったよ」 「声掛けようかと思ったんですけどね。気持ち良さそうだったから──」 「フッ・・どっちが患者かわかんねぇな──」 と、照れ臭そうな顔で歩み寄った私は、覗き込