原作も未読ですし、デヴィッド・リンチの『デューン/砂の惑星』もリンチ好きのくせに見ていないのですが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ということもあり、ハズレはないだろうということで見てきました。 映像はさすがドゥニ・ヴィルヌーヴで言うことはないです。 砂漠の惑星アラキスの景色、そこで動く巨大なメカ、砂漠に潜むサンドワームの迫力、主人公が最初にいる惑星カラダンの風景、怪しげな敵であるハルコンネン家の面々など、すべてが決まっています。 この手のSF映画だと、どこかでしょぼかったり無理があったりしてしらけるところがあるものですが、そういってものが全くなくて画作りとしては完璧です。 あと、主人公のポールを演じたティモシー・シャラメもいいですね。『レディ・バード』で見たときから、びっくりするほどナルシスティックな存在感を放っていて、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でもいい感じでしたが、本作