ブックマーク / syukan-anko.hatenablog.jp (13)

  • 「殿堂入り」のあんドーナツ - 週刊あんこ

    あんドーナツはどこか懐かしい響きがある。 神奈川のB級グルメ大会「フードバトル」で2年連続金メダルを取り、「殿堂入り」したというあんドーナツをべることになった。 殿堂入りとはどんなもんかいな。 砂糖をあきれるほどまぶした、まんまるいお姿は、昭和の匂いがプンプンする。 知る人ぞ知る工場のパン屋さん「オギノパン」の工場直営店(相模原市緑区)に立ち寄り、7~8人の行列に並んでゲットして、天使のいる娘夫婦の家で賞味となった。 「丹沢あんぱん」(9~12種類)で知られるが、あんドーナツは揚げたてが一番美味いというポリシーで、売り場と少し離れたところで、そこだけ昭和な一角で、2人の白衣のスタッフが、いい匂いとともに、忙しそうに揚げてから、すばやく砂糖をまぶしていた。 こしあん入りの「あんドーナツ」とコッペ型のあげパン、カレードーナツの3種類だけ。 その他に目玉商品の「丹沢あんぱん」も5種類だけゲット

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    suoaei 2021/11/04
  • あんこ極楽、小田原宿「粒あんころ餅」 - 週刊あんこ

    あんことあんころ。 この違いがよくわからない。ほとんど同じものだと思うが、語感的には「あんころ」に惹かれる。コロコロ転がるイメージで、どこかユーモラス、日昔話に出てくるよう。 一説では「あんころ」は餡衣(あんころももち)から転じた、つまりをあんこで衣のように包んだ、というわけだが、そうなると、伊勢の赤福やおはぎまでも広い意味であんころ一家に入るかもしれない。 「あんころ」を商品名にしているのは、石川・白山市にある「圓八(えんぱち)」が知られるが、江戸時代から続く老舗で、3年ほど前、店を取材したら、竹皮に包まれた小粒のあんころだった。 素朴なこしあんに包まれた柔らかな粒が9個ほど。竹皮の香りがうっすらと滲み込んでいて、江戸時代にタイムスリップした気分になった。甘さを抑えたクセの強い味わいだった。 さて、題。 あんこ旅の途中で、久しぶりに小田原宿に立ち寄った。東海道五十

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    suoaei 2021/09/08
  • 6代目の「いが饅頭」とみたらし - 週刊あんこ

    編集長「饅頭オリンピックがあったら、北埼玉のいがまんじゅうは規格外部門で推したいね」 あん子「秘密のケンミンショー」などで、日の饅頭ファンをびっくりさせたあの饅頭ね。饅頭をお赤飯で包むなんて、フツーはあり得ない(笑)」 編集長「羽生、加須、鴻巣、行田など埼玉でも北東に位置するエリアで昔から縁起物として作られていた郷土菓子で、お赤飯で包むのは魔除けの意味もあると思うよ。コロナ変異種も裸足で逃げ出す(笑)」 あん子「それで? 今日はそのいがまんじゅうが主役?」 編集長「いい店は一杯あるけど、羽生市ですごい店を見つけたんだ。創業が慶応元年(1865年)、現在6代目。店構えは田舎の和菓子屋さんって感じだけど、作ってる和菓子のレベルが驚きだった。あるんだよ、こういう隠れた名店が」 あん子「また始まった、と言いたいところだけど、饅頭ばかりでなく、だんご・大福類、最中類、煉り切りまで6代目が一人で作っ

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    suoaei 2021/09/02
  • 「松ヶ枝餅」5レンジャー食べ比べ - 週刊あんこ

    編集長「北の後は南のあんこ! 今回は九州・福岡からお取り寄せしたよ」 あん子「わかった、編集長の大好きな太宰府天満宮の梅ヶ枝でしょ?」 編集長「惜しい! 梅ヶ枝ではなくて、松ヶ枝(まつがえもち)。外見も中身もそっくり。言われなければ、梅が枝だよ」 あん子「梅と松の違いだけ? そんながあるなんて知らなかったわ」 編集長「正直に言うと、私も知らなかった。でも、調べてみたら、梅ヶ枝より古いんだよ。太宰府天満宮ではなく、もっと古い宮地嶽神社の門前で売られている、まあ地元の人に言わせれば、梅が枝のルーツだとか。ちょっとびっくり」 あん子「で、お取り寄せしたのは?」 編集長「門前には8軒ほど店舗があるようだけど、その中でもクール便(冷凍便)に対応している『宮地館(みやじかん)』を選んだ。イニエスタに敬意を表して、楽天から取り寄せてみたよ」 あん子「意味わかんない。イニエスタが戸惑うわよ。

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    suoaei 2021/08/26
  • 驚きの創作羊羹「りぶれ」か「頂」か - 週刊あんこ

    編集長「東北に行く予定が緊急事態宣言延長で足止めらっちゃったよ。地方から見れば首都圏はコロナ密集地帯だからね。でも、お取り寄せという手がある(笑)」 あん子「もったいぶっちゃって(笑)。山形の『乃し梅舗 佐藤屋』の不思議系羊羹でしょ? 情報が遅すぎるわよ」 編集長「バレたか。以前、会津若松の老舗「長門屋」の『羊羹ファンタジア』を取り上げたけど、あまりに斬新で、驚いた。今回もうわさには聞いていたけど、江戸文政年間創業の老舗が伝統を守りつつ、とんでもない羊羹を作っていたんだね。みちのく老舗の底力を感じさせられるよ」 あん子「京都好きの編集長も驚いた(笑)。羊羹というより洋羹って感じね。洋の字が違う、和洋折衷の傑作かもね。和菓子だけの発想を超えてる」 編集長「8代目が面白い職人さんで、ちょっとびっくりさせることが好きらしいよ。洋酒入りの黒糖羊羹とはちみつ漬けのレモンを閉じ込めた錦玉羹(きんぎ

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    suoaei 2021/08/19
  • 伊香保の黒宇宙「黒蜜水ようかん」 - 週刊あんこ

    猛暑の東京五輪とコロナ感染者急拡大で、冷静でいることが難しい。 こういうときは、水ようかん! と声を小さくして言いたくなる。 画家・竹久夢二と縁の深い、群馬・伊香保温泉で素晴らしい水ようかんに出会った。 竹久夢二は大のお汁粉好きだったようで、京都・二年坂の「かさぎ屋」の店主がたまたま訪れた私に祖父から聞いた話として、「隅っこの方でよく愛人の彦乃さんとお汁粉をべていたようです」と恵まれない時代の隠れたエピソードを話してくれたことがある。 伊香保にある白亜の竹久夢二記念館(上の写真)がとても印象に残ったので、つい脱線してしまった(失礼)。 話を水ようかんに戻したい。 石段の最上階からほど近い、ロープウェイ不如帰駅(ほととぎすえき)そばにいい雰囲気の「寿屋(ことぶきや)」がある。 ここの「黒蜜水ようかん」に恋してしまった。 ごらんの通りの黒々とつややかにテカる逸品。 カップもあるが、ここは「流

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    suoaei 2021/07/29
  • ご神水わらび餅vs紫の金つば - 週刊あんこ

    編集長「猛暑とコロナをしばし忘れたい。とっておきの和菓子をご紹介したい」 あん子「香取神宮参道の老舗和菓子屋さんでしょ?」 編集長「バレてた? 下総国の一宮というだけで、古代史好きの人ならかしわ手だよ。創建が神武天皇の時代で、とにかく杜に一歩足を入れると、神気のひたひた感が凄いんだ」 あん子「能書きはいいわ。先行きましょ」 編集長「その参道に老舗和菓子屋『岩立店(いわだてほんてん)』がある。超が付くパワースポットの和菓子屋というだけで惹かれるけど、その香取神宮のご神水(地下水)を使ったわらびがかなりの味わい。お世辞ぬきに美味だったよ」 あん子「観光スポットでもあるから、話半分として、編集長のレポートを聞いてあげるわよ(笑)」 編集長「まあ、待ちなさい。もう一品、この店で面白いきんつばを見つけたんだ。香取市の名産「紫いも」のあんこを使った紫いも金つば。草や味噌まんじゅうもべたけど、個

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    suoaei 2021/07/21
  • 絶品「百年酒饅頭」と水ようかん - 週刊あんこ

    編集長「酒まんじゅうの名店を見つけたよ。首都圏では東京・荻窪の『高橋』や日光『湯沢屋』など、うめえ~と声が漏れる老舗があるけど、まさかの場所で出会っちゃったんだ」 あん子「またもったいぶっちゃって。この前大騒ぎしてたこと、もう忘れてる(笑)。埼玉・庄市児玉町でどぶろくから手作りしている和菓子屋さんのことでしょ?」 編集長「まず皮がすごい。酒粕で代用する店が多い中、糀(こうじ)を使ってどぶろくを作り、何日もかけてじっくり発酵させ・・・酒種をつくる。それでふくらませる。詳しいことはわからないけど、手間暇を惜しまずに昔ながらの造りをしてる」 あん子「聞いただけで大変そうね。それよりあんこはどうなの?」 編集長「当然のごとく自家製のこしあん。淡い藤色でしっとりと上質にまとめている。あまり教えたくない店だよ」 あん子「ホントは教えたいくせに。見え見えよ(笑)。『和菓子 くろさわ』って店名も渋いわ

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    suoaei 2021/07/15
  • 「笹だんごのチャンプ」お取り寄せ - 週刊あんこ

    編集長「今日のお取り寄せは私のだーいすきな、越後笹だんごです。それも長岡の江口だんご! 今回は日曜特別号でーす」 あん子「テンション上がりすぎ(笑)。大好きなことはわかるけど、ここは抑えておさえて。江口だんごは数多い笹だんごの中でも編集長の評価がかなり高いのよね」 編集長「私がべた中ではチャンピオン級だよ。つぶあんがメーンだけど、実はこしあんもあるんだ。これはちょっと手に入りにくい。つぶあんは通年だけど、こしあんは夏場はお休み。6月いっぱいで製造をストップするんだ。今回はぎりぎり何とか間に合ったよ、ふうーっ(汗)」 あん子「こしあんのほうが少し大きくて、舌代も高いのよね。笹の香り、よもぎの柔らかさ。何よりもあんこの美味さがビミョーに違うんでしょ?」 編集長「王道はつぶあんで、そりゃあ文句をつけようのない美味さだけど、こしあんのきれいな風味と希少価値を今回はセンターにしたい」 あん子「つ

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    suoaei 2021/06/27
  • 「邪道系どら焼き」食べてみる - 週刊あんこ

    編集長「コロナ禍のあんこ旅の途中で面白いどら焼き専門店を見つけたよ」 あん子「代々の和菓子屋さんで、4代目になって、店名をカタカナに替え、どら焼き専門になった店でしょ? 定番のつぶあんから珍しい不思議系あんこまで常時15~17種類、珍しい店よねえ」 編集長「確かに。レアすぎ(笑)。でも、このチャレンジ精神、希少かもな。バタどら、抹茶あん、桜あんなどは珍しくないけど、ミルクあんとかミントあんになると、ほお~って感じになる」 あん子「ミントなんて聞いたことないわ(笑)。どんな味か試してみたい」 編集長「白あんにミントのペーストを加え、そこにチョコチップを練り込んでいる。ビジュアル的にも水色のあんこにちょっと驚くよ。しかも『邪道系ドラヤキ」と表記しているくらいだから、店主は意図したバサラ系どら焼き職人ということになる。今回買ってきたのは5種類だけど、センターに何を置くか、迷ったけど、あまりに珍し

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    suoaei 2021/06/24
  • 超レア「4種水ようかん」食べ比べ - 週刊あんこ

    編集長「関東も梅雨入りでうっとおしいね。で、今回は暑気払い。とってもレアな水ようかんを見つけたよ。あん子くんも驚くぞ」 あん子「編集長の方がうっとおしいわよ。4種類の水ようかんね。和菓子屋さんでタイプの違う水ようかんを手作りしてるのは確かに珍しいわね」 編集長「水ようかん4兄弟、いや4姉妹とネーミングしたくなるよ。北海道十勝産小豆が2種類、こしあんと小倉あん。それに北海道産手亡(てぼう豆)。面白いのハーフ&ハーフ(2色)で、水ようかん好きの私も初めて見る代物だよ」 あん子「竹皮の箱入りというのも凝ってるわね。もっとも箱代がプラスされてるようだけど(笑)」 編集長「北関東にこんな老舗があったことに実は驚いてるんだ。創業が昭和初期。現在3代目。栃木・小山周辺では知られた店だった。特に生どら焼きが人気で、和菓子ばかりでなく洋菓子にも力を入れているんだ。なので、正確には和洋菓子屋さん」 あん子「早

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    suoaei 2021/06/17
  • 「ヘビー級あんこ食パン」元祖食べる - 週刊あんこ

    編集長「今回は神戸からお取り寄せ。元祖あんこ入りパンと言えばわかるやろ? コロナがなかったら、神戸に行ってべたかったけどな、この状況じゃ仕方あらへん」 あん子「バカにしないでよ(笑)。有名なトミーズのあんでしょ? 私も一度べたかった伝説のパンね。でも、頼むからヘンな関西弁やめてよ」 編集長「3種類、全部取り寄せた。定番の『あん』(1.5斤)、抹茶あん(1斤)、あんバター(1斤)。どないや、すごいやろ?」 あん子「そのドヤ顔、じゃま。パンの街・神戸が生んだ、ある意味歴史的な傑作よね。トミーズの創業は1977年(昭和52年)だけど、パンに初めてあんこを練り込んだのはバブル時代のようよ。当時はそんな発想、なかったでしょ?」 編集長「まあね。でも編集長の単なる推測だけど、名古屋の小倉トーストを少しはヒントにしたんじゃないかな。大正昭和にかけて名古屋で誕生した曲芸的あんこ乗せトース

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    suoaei 2021/06/10
  • 羊羹のシーラカンス?白い「ほんねり」 - 週刊あんこ

    編集長「最近、羊羹(ようかん)がドライフルーツを練り込んだり、チョコレートとコラボしたりと、新しい和スイーツとして注目を浴びてるけど、今回取り上げるのは、その原点みたいな練り羊羹だよ。あん子も驚くぞ」 あん子「また始まった。秩父・小鹿野の古代羊羹でしょ? 昔、編集長に連れられて、『太田甘池堂(おおたかんちどう)』をわざわざ訪問したでしょ。創業が享保3年(1803年)とかで、9代目がちょうどいらして、突然の訪問なのに、編集長と話が弾んだでしょ、忘れたの?」 編集長「今は息子さんの10代目が昔ながらの製法を含めて秘伝を引き継いでいるよ。それが煉(ほんねり)でね。面白いことに白インゲン豆の煉(ほんねり)なんだ」 あん子「へえー、小豆の煉じゃないんだ。とらやの煉とは違うわね。イメージが狂っちゃうわ。古代というのもなんか変だわ」 編集長「まあまあ落ち着け(笑)。2代目が江戸・日橋に出て、煉

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    suoaei 2021/06/03
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