X'masがやって来る。一昔前に比べれば、最近のX'masは随分と地味になってしまったが、それでもやはりこの季節になれば華やいだ気分になってくる。そして、多くの人が、子どもや恋人などの大切な人に何をプレゼントしようか、悩む時期でもある。もちろん、そんな悩みが幸せだったりもする。 しかし、人はなぜ、プレゼントするのだろう? プレゼントについて考えることは、消費と社会貢献の関係性を探るということではないか? ちょうどX'masのシーズンだし、そんなことを考えていると、一足早いX'masプレゼントが届けられた。「プレゼントの経済学」という本である。 これは、アメリカの経済学者ジョエル・ウォルドフォーゲル氏が書いた本で、多くの人がいかに「欲しくもないもの」「もらってもうれしくないもの」をプレゼントされており、その結果としてどれほど大きな経済的破壊が行なわれているか、について述べられた本だ。 世界