「時給1万ウォンで人間らしく」[ロンドン発]韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は最低賃金を昨年に16.4%、今年さらに10.9%も引き上げました。これで時給は6470ウォンから7530ウォンに、さらに8350ウォンに上がり、週休手当を加えると1万20ウォン(984円)になるそうです。 文大統領は「1万ウォンは人間らしく生きる権利を象徴するものだ」と以前から最低賃金の引き上げを格差解消の看板政策に掲げていました。しかし逆に失業率が今年1月に4.4%まで上昇し、雇用不安から消費者マインドが冷え込んでいます。 低所得、低学力、低熟練の「3低」労働者や自営業者が直撃を受けているそうです。韓国の執拗な日本叩きにはこうした不満が政権に向けられるのをそらす狙いも隠されているのではないでしょうか。 朝鮮日報によると、昨年第4四半期の所得下位20%の世帯所得が前年同期を18%も下回り、2003年の統計開始