フィギュアスケート男子SPで、エフゲニー・プルシェンコ(31)(ロシア)が13日、演技前の練習で腰と脚の痛みが悪化したとして、棄権するとともに、引退を示唆した。 プルシェンコは昨年1月、人工椎間板を入れる腰の手術を受け、6月に本格練習を再開していた。 プルシェンコは、2002年ソルトレーク五輪で銀、06年トリノ五輪で金、10年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得しており、ソチ五輪団体でのロシアの金メダル獲得にも貢献。五輪でメダル4個は、フィギュア史上最多タイとなる。 ◇ 演技直前の6分間練習でトリプルアクセルを跳んだプルシェンコが、着氷でよろめきうずくまった。再度ジャンプに挑んだが、踏みとどまる力は残っていなかった。審判席に寄り、棄権を告げた。 「こんな形で競技人生に幕を引きたくはなかった。でももうやめておけ、という啓示なんだろう。団体での金メダルを誇りに、前を向くよ」。皇帝と呼ばれた男は、そ