今日は高校2年生の時に作家デビューし、1980年代のラノベ、SF界を牽引した作家新井素子さんについて。 学生時代に大好きだった作家さんでしたが、ふとしたきっかけで読み返すとまた新たな発見がありました。今回はそんなお話です。 最初に本のレビュー、最後に私なりの新井素子論、という構成になっております。 かなりの長文ですので、ご注意ください。 「あたしの中の……」 デビュー作。 奇想天外SF新人賞佳作入選。 選考会で星新一が大絶賛したが、小松左京、筒井康隆らが反対したエピソードは有名。 私は1981年発売のコバルト文庫版、第48刷を持っているのですが、なんと定価290円。時代を感じますね。 購入当時13歳。多分これが初めての新井素子作品。 4作品が収録された短編集。さすがに古さを感じますが、「大きな壁の中と外」が一番好き。 ストーリーは「新世界より」のようなディストピア物。この世界がそれから22
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