クーリングオフ制度があることを知らせずに高額な物干しざおを売りつけたとして、愛知県警が名古屋市内に住む20代の男を特定商取引法違反(不備書面の交付)の疑いで逮捕したことが25日、捜査関係者への取材で分かった。物干しざおの移動販売を巡るトラブルが各地で相次いでいるが、同県警が立件するのは初めてという。【山本佳孝、加藤沙波】 【悪質な勧誘】明確なお断りで対応しよう ◇2本1000円→3万円/クーリングオフ説明なく 捜査関係者によると、男は昨年12月、同市熱田区の60代の女性に対して物干しざおを販売した際、契約日から一定期間に解約できるクーリングオフ制度などについて説明した書面を交付しなかった、としている。男は領収書と名刺だけ手渡して去ったという。 男は軽トラックで移動しながら「さおだけ2本で1000円」とうたい、販売していた。女性が呼び止めて購入を申し出ると、男は寸法合わせを口実に、目の