家族の都合で「海外から日本にやってくる子どもたち」がいます。彼らの多くは日本語に不自由を抱え、日本の学校では教師や生徒からの無理解やいじめに見舞われがちな現状があります。また、両親など家族も同じように日本語の不自由を抱えていたり、あるいは深夜の仕事でなかなか子どもと同じ時間を過ごせないといったケースも耳にします。 今回執筆をお願いした田中宝紀さんは、2010年から8年間に渡って海外ルーツの子どもたちのための学習施設「YSCグローバル・スクール(YSCGS)」を運営されてきた方です。日本にもたくさんいる「海外ルーツの子どもたち」の現状を学ぶために、田中さんがYSCGSのある生徒さんに直接お話を聞いてくださいました。(編集部) 東京の福生にある「日本語学校×フリースクール×学習塾」 東京の西の端っこに、都内でも有数の外国人集住地域があります。その街の名前は福生市。福生は「ふっさ」と読みます。人