落選が濃厚となり支持者に頭を下げる自民現職の木村年伸氏=北九州市小倉北区片野3で2021年2月1日午前0時、成松秋穂撮影 1月31日に投開票された北九州市議選(定数57)で、自民の公認候補22人のうち6人が落選した。新型コロナウイルスへの対応を巡る政権批判などが逆風となって、地方選にも影響した形だ。次期衆院選の前哨戦と位置づけた選挙が大敗に終わり、自民県連にショックが広がった。 市議選には7選挙区に81人が立候補した。党派別の当選者数は、自民16(選挙前議席22)▽立憲民主7(同5)▽公明13(同13)▽共産8(同8)▽維新3(同0)▽無所属10(同7)――。立憲と公明は候補者全員が当選し、維新が議席を奪還した。投票率は40.29%だった。 「自民批判をたくさん受けた」。5選を目指し落選した自民現職の奥村祥子氏(63)は厳しい表情で選挙戦を振り返る。選挙期間中には、党所属の松本純衆院議員(