関西電力は24日、電力会社以外から調達していた29万キロワット分の電力が、機器のトラブルにより23日から受電できなくなったことを明らかにした。関電管内では、政府による10%以上の節電要請が25日から始まるが、最大供給力は3千万キロワットを割り込み、夏本番を前に電力供給は綱渡りの状態が続く。 電力の調達先は明らかにしておらず、復旧の時期は未定という。関電は25日から月末までの間、中国電力からの電力融通を最大57万キロワット積み増し、最大で3014万キロワットの供給力を見込んでいた。 しかし、このトラブルで7月の供給力は2985万キロワットまで落ち込み、最大需要予測の3138万キロワットに対し4・9%の不足に、8月の供給力も2914万キロワットで同7・1%の不足にそれぞれ悪化する。関電は中小企業や一般家庭にも一層の協力を呼び掛ける方針だ。