「大阪都」構想実現の前提となる大都市地域特別区設置法の成立を受け、橋下徹大阪市長が大阪府の名称を「都」に変更できる規定が盛り込まれなかったことに不満を示したことに、反発の声が出ている。 石原慎太郎東京都知事は8月31日の記者会見で、「都」を使うことについて、「全然間違いだ。迷惑千万だし、世界中が迷惑する。元首がいて、国会がある所が都だ」と批判した。 与野党にも「『都』がたくさんある国はおかしい」(自民党の礒崎陽輔参院議員)などと、「大阪都」への拒絶反応は少なくない。 都道府県の名称を変更する場合、地方自治法では別途、特別法を作ることが必要と定めている。だが、橋下氏が名称にこだわらないとの考えを示したこともあり、大都市法をまとめた各党も「橋下氏側から、名前が重要だとは聞いていない」と受け止めていた。