不動産仲介の三鬼商事によると、東京都心のオフィスビルの9月末の空室率は前月から0.05ポイント上昇し、7.62%になった。前月の横ばいから再び上昇。企業のオフィスの解約や集約が原因とみられる。5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の集計で、新宿区の9.00%が最高。港、渋谷区も8%を超えた。平均賃料(3.3平方メートルあたり)は1万9657円で前年同月比13.5%下がった。 ◇ 大阪中心部のオフィスビル空室率は9.86%で前月より0.39ポイント悪化した。新築・既存ビルともに募集面積が増加する一方で、事務所の縮小の動きに歯止めがかからなかった。 空室面積は前月より約3万2千平方メートル増の約68万平方メートルで、バブル崩壊後に最も市場が悪化した03年末の水準。「空室率は年内に10%を超える可能性が出てきた」(小畑大太・三鬼商事大阪支店次長)という。名古屋中心部は同0.09ポイン