【ニューヨーク=丹内敦子】国連は23日、2000年に宣言されたミレニアム開発目標(MDGs)の進展に関する中間報告を発表した。15年までに極貧人口を半減させるとの目標は達成可能とする一方、栄養不良に苦しむ人は増えるとの見通しを示した。 国連は今年9月、特別サミットを開き、中間報告を踏まえ、MDGs達成のための方策を協議する。 中間報告によると、1日1.25ドル未満で生活する極貧にあえぐ人口を1990年の18億人から半減させるという主要目標は、世界的な経済危機によってサハラ砂漠以南のアフリカなどが打撃を受けて進展が鈍化したものの、達成はできるとしている。 しかし、栄養不良に苦しむ人々は、08年の食糧価格の上昇やその後の経済危機による収入減少などによって「さらに厳しい影響を受けている」と指摘。90〜92年に20%だった栄養不良状態の人口は、05〜07年に全体で16%に減ったが、00〜02