<NEWS NAVIGATOR> ◆有機化学って何? ◇生物がかかわる物質を研究 細かい作業、日本人向き なるほドリ ノーベル化学賞を日本人研究者2人が受賞するね。ところで、化学賞の「化学」って何を研究するの? 記者 物質を形づくる原子や分子に注目し、その構造や性質、変化などを扱う学問です。つまり「もの」そのものや、「物の成り立ち」が研究対象です。さらに無機化学と有機化学に大別されます。今回、受賞が決まったのは有機化学ですね。 Q 有機と無機はどう違うの? A 化学がこの二つに分かれたのは18世紀後半と言われています。生物が作り出した物質や、生物の力を借りて作られるものを「有機化合物」、生物の力がなくてもできるものが「無機化合物」とされました。微生物から作られる酒や、植物などがもとの染料は有機物です。 また石油や石炭も生物由来ですし、その石油で作られるプラスチックも有機物になります。一方、
ノーベル化学賞受賞が決まった鈴木章・北海道大名誉教授(80)は、吉報から一夜明けた7日午前、母校・北大での受賞記念セレモニーに出席。共同受賞の根岸英一・米パデュー大特別教授(75)は6日開いた2度目の会見で、「海外に出て外から日本を見よ」と、日本の若者の奮起を促した。 ◇「今回は実用性重視」 鈴木氏らは、金属のパラジウムを仲介役(触媒)に使い、異なる有機化合物を結合させる技術を開発した。「クロスカップリング」と呼ばれるこの化学反応に関する研究は日本の「お家芸」で、ノーベル賞級の研究者がひしめく。今回なぜこの2氏が選ばれたのか。 ノーベル賞の受賞者は他薦で決まり、各賞3人までに限定される。同じテーマに2度与えられることもないため、毎回、賞を逃す研究者が出る。「クロスカップリングでいつか日本人が受賞すると思っていたが、やっている人が多すぎて『3人では収まりきらない』と言う人もいた」。薗頭(その
ノーベル化学賞を受賞し、職員からの花束を手に笑顔の鈴木章・北大名誉教授=札幌市北区の北海道大学で2010年10月6日午後8時3分、木葉健二撮影 ↑クリック↑すると次の写真に進みます スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、10年のノーベル化学賞を、有機化合物の革新的な合成法を開発した鈴木章・北海道大名誉教授(80)、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、リチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の3氏に授与すると発表した。従来は不可能と考えられていた、2種類の有機化合物を、金属のパラジウムを触媒に使って結合させる「クロスカップリング反応」と呼ばれる手法をそれぞれ独自に開発し、医薬品製造やエレクトロニクス分野で、さまざまな新しい物質の合成を可能にした功績が評価された。日本出身者の受賞は08年の南部陽一郎氏(米国籍)▽小林誠氏▽益川敏英氏=いずれも物理学賞▽下村脩氏=化学賞=に続く快挙
海水を堀に引き込んだ日本三大水城の一つ、国史跡・高松城跡(高松市)の堀で、魚の餌付けを始めてから、放流したり、瀬戸内海から迷い込んだりしたマダイがすくすくと育っている。 体長50センチを超える大物が姿を見せることもあり、観光客の人気を集めている。堀ではマダイのほか、ヒラメやクサフグなど18種が確認されており、城跡を管理する高松市立玉藻公園管理事務所は「これだけの海の生き物に出会える城は高松城だけ。〈堀の水族館〉に足を運んで」とPRしている。 同公園管理事務所は2002年から数年おきに、マダイを堀に放流。現在、内堀には100匹以上が生息しているとみられる。07年3月から「大願(たいがん)成就」の「大願」と「タイ」をかけ、餌を与えると願いがかなうとする「餌やり体験」を観光客向けに始め、餌付け用の固形飼料(30グラム)を50円で販売している。 マダイは観光客に慣れ、堀の近くで手をたたくと、餌を求
宝くじで1450万ドル(約12億円)が当たった米フロリダ州の男性(31)が、くじを誤ってシュレッダーにかけて捨てるという“悲劇”を起こした。米メディアなどが6日までに報じた。 男性は9月、昼食の際に出た、おみくじ入りクッキー「フォーチュン・クッキー」に書いてあった数字を選び、見事に当せん。だが、書類と一緒に当たりくじをシュレッダーにかけてしまった。すぐに探したが、シュレッダーの歯に紙片が残っていただけで、大半は廃棄場に送られていた。 男性は、くじを持っていたことを証明するべく、弁護士に相談しているが「もうがっくりだった。本物のバカだと感じながら、ただ座ったままだったよ」と吐露した。 ちなみに、日本で同じことが起こったら? みずほ銀行宝くじ部によると、売り場に持ち込まれた宝くじ券が汚れや破損などで機械で読み取れない場合は、同銀行東京本部の「鑑定セクション」に送られ、最長で約1週間かけて真贋や
「アンビリーバボーだね」「50年来の夢が現実になった」。6日、ノーベル化学賞受賞の知らせを受けた日本人研究者2人は、好対照な反応を見せた。温和と評される鈴木章さん(80)、シャープな根岸英一さん(75)。2人は1960年代、米国の大学で同じ恩師に学んだ。後輩たちは快挙を喜んだ。 鈴木章さんが知らせを受けたのは札幌市近郊、北海道江別市の自宅。午後6時20分すぎだった。 「電話にワイフが出て、女性が英語で『ハロー』と言ったらしいが、私が代わったらすぐに切れた」 外国からの電話は珍しい。「なんかアンビリーバブルなことが起きたのかなあ」と思っていたころ、再び電話がかかってきた。今度は男性。ノーベル賞委員会と名乗った上で「コングラッチュレーション!(おめでとう)」。「すぐに『うれしい』とか、特になかった。とにかくびっくりしている」。妻の陽子さん(79)も「夢のよう。信じられません」と言った。
今年のノーベル賞に決まった3人は、医薬品やプラスチックなど様々な炭素でできた異なる化合物を、自在につなぐことを可能にした。この3人を結ぶのが、金属のパラジウムを触媒に使ったクロスカップリング反応だ。違う触媒も含めると、カップリング反応は日本人が多くかかわっており、いわば日本のお家芸ともいえる。 3人が使ったパラジウムは、自分の体積の900倍以上の水素を吸収して蓄える性質がある。1950年代ごろから触媒として使われるようになった。 まず60年代に、パラジウムを有機物の骨格となる炭素同士を結びつけるのに使ったのは、東京工業大の辻二郎名誉教授らで、「辻・トロスト反応」として知られる。さらに、リチャード・ヘック・米デラウェア大名誉教授らが、「ヘック反応」と呼ばれる新たな反応を確立させた。 一方、クロスカップリングは、72年に望み通りに炭素同士を結合させる反応として、玉尾皓平・理研基幹研究所所
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