ほんの少し前まで、目の前にジョン・オルルドがいた。大学時代から全米に名が通り、1989年6月のドラフトで指名されると、8月26日に契約。およそ1週間後の9月3日にはもうメジャーデビューを果たしたエリート選手だ。■オルルドとの複数の共通点93年には打率3割6分3厘で首位打者を獲得。通算では2239安打を放ち、2005年、2割9分5厘という通算打率を残してユニホームを脱いでいる。その彼は、00
2000年、豊島の公害調停で住民と県が合意し、涙ぐむ中坊公平さん=東京・永田町2002年4月、豊島の産業廃棄物の不法投棄現場を視察する中坊公平さん=香川県土庄町中坊公平さん 「平成の鬼平」「市民派弁護士」。数々の異名で知られた元日本弁護士連合会会長の中坊公平(なかぼうこうへい)さん(83)が死去した。弁護士廃業後は体調を崩し、3日に亡くなるまで入退院を繰り返していた。強烈なリーダーシップで司法制度改革を進めた中坊さんの死に、関係者から惜しむ声が広がった。 ■司法制度改革けん引 市民に寄り添う弁護士だった。1955年に発生した「森永ヒ素ミルク中毒事件」。被害者側の弁護団長を担い、森永乳業から恒久救済措置を引き出した。高齢者らが多額の資産を失った「豊田商事事件」(85年破産)でも同社の破産管財人として被害者救済に尽力し、計約120億円の配当にこぎつけた。 90年4月から2年間務めた日弁連
世界各国で発売された「SUKIYAKI」のレコードも展示されている=世田谷文学館 【前田大輔】50年前の5月11日。あの歌が、米ビルボードチャートに初登場した。「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」だ。1カ月後、首位を獲得。いまも、日本の楽曲で唯一の快挙として輝く。ヒットの秘密を探る展覧会が、世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1丁目)で開催中だ。 展覧会の入り口をくぐると、故・坂本九さんの独特の歌声が響く。全米売り上げ100万枚を記念して贈られたゴールドディスクも、訪れた人を迎える。 名曲が産声をあげたのは、高度成長期の最中だった1961年。当時19歳だった坂本さんの独特の節回しを聴いた作詞の永六輔さんは「ふざけている」と激怒した。出だしの歌詞が「ウヘホムフイテ アールコゥオゥオゥオゥ」と聞こえたからだ。だが、実は作曲の故・中村八大さんの指示によるもの。のちに「譜面に『オゥオゥオゥ
農林水産省が3月31日付で、農地に太陽光発電施設を設置するための運用方針を示した。支柱を立ててその上にパネルを取り付ける方式で、支柱の基礎部分を農地の一時転用許可の対象とした。転用期間は3年間で、問題がなければ更新できる。(1)支柱が簡易な構造で容易に撤去できる、(2)支柱(で区切ったエリア)の面積が必要最小限で適正、(3)パネル下部での営農の継続が確実で農作物生育に適した日射量を保つ、(4)
エンタテインメント界で、「知名度」と「関心度」が高いのは誰か。そして人気を急上昇させている新時代のスターは? 「日経エンタテインメント!6月号」では、2008年から年1回発表している「タレントパワーランキング」の最新結果を掲載している。株式会社アーキテクトが実施しているタレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」調査を基に2つのデータを掛けあわせて、「タ
町の玄関口がなくなっていた。福島県と接する宮城県山元町を約1年ぶりに訪れたところ、JR常磐線山下駅の駅舎の解体工事が終わって1カ月以上が経過したと住民から聞いた。雑草が伸び放題の線路とホームが残されていることで、そこに駅があったことが分かるが、駅舎や改札口があった場所はコンクリートしか残っていなかった。2年前、大津波は海岸線から1キロメートルあまり離れた山下駅を襲った。周辺の常磐線は現在も浜吉
朝日レガッタの高校女子ダブルスカルで優勝し、喜ぶ松山東の久門愛菜さん(右)と井ノ口晴翔さん=大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場、増田啓佑撮影朝日レガッタの高校女子ダブルスカルで優勝した松山東の久門愛菜さん(左)と井ノ口晴翔さん=大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場、増田啓佑撮影朝日レガッタの高校女子ダブルスカルで優勝し、表彰式で笑顔を見せる松山東の久門愛菜さん(左)と井ノ口晴翔さん=大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場、増田啓佑撮影 高校女子ボート部の奮闘を描き、映画やドラマ化された小説「がんばっていきまっしょい」のモデルとなった松山東高(愛媛)が、5日に大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇(そうてい)場であった第66回朝日レガッタ(関西ボート連盟、朝日新聞社など主催)の高校女子ダブルスカルで初優勝した。原作の主人公が果たせなかった朝日レガッタの優勝。物語の続きを「後輩」が実現した。 「ひがしこー、がんばっていきまっ
北海道では上空の寒気の影響で、東部を中心に雪が降っているところがあり、帯広市では、5月としては8年ぶりに積雪が観測されました。 札幌管区気象台によりますと、北海道は、オホーツク海に停滞している低気圧から上空に寒気が流れ込んで、6日朝は各地で冷え込み、東部を中心に雪が降っているところがあります。 午前7時の積雪は、新得町で8センチ、根室市で5センチ、帯広市でも3センチの積雪になり、帯広市では5月としては8年ぶりの積雪が観測されました。 また、午前6時までの最低気温は、北部の稚内空港で氷点下3度2分、猿払村浜鬼志別で氷点下2度9分などと、ところによって平年より5度前後低くなっています。 日本海にある低気圧が発達しながら通過するため、北海道では夕方にかけて太平洋側東部やオホーツク海側を中心に雪が降りやすい状態が続くということです。 午後6時までの12時間に降る雪の量は多いところで10センチと予想
電気料金値上げの要因ともなっている火力発電の燃料費について、LNG=液化天然ガスを減らして、その分、割安な石炭火力による発電を進めると、年間8000億円程度、抑えることができるという民間の調査機関の試算がまとまりました。 国内の電力各社が昨年度、火力発電に使ったLNGなどの燃料費の総額は、前の年度に比べておよそ1兆1000億円増加し、電気料金の値上げの要因ともなっているため、政府は先月、燃料費がより割安な石炭火力発電を推進する方針を打ち出しました。 これについて、第一生命経済研究所が効果を試算したところ、国内での発電量全体に占めるLNGを燃料にした火力発電の現在の比率を10%引き下げ、その分、石炭火力発電の比率を10%増やすと、年間の燃料費を合わせて8000億円程度抑制できるということです。 さらに、これによって電気料金が引き下げられると雇用や消費に波及し、3年後には実質のGDP=国内総生
【北京=山本勲】中国の金融リスクへの警戒感が強まってきた。中国全体の経済成長が鈍る中にあって、見せかけの高成長を目指す地方政府が「影の銀行(シャドーバンキング)」を通じた高利資金で公共事業を拡大し、債務不履行の連鎖が、金融危機を招く可能性が心配されているためだ。 ■中央も認識 「わが国の経済運営は困難に直面している。世界的な(通貨)流動性の急増で国際金融危機が頻発しており、金融分野のリスク対策を強化せねばならない」 習近平国家主席は、4月25日の党政治局常務委員会議でこう強調した。最高指導部がこの時期、経済情勢を討議するのはまれで、危機感を物語っている。 3月末には銀行の元締めである中国銀行業監督管理委員会が、「一部の銀行は融資管理を怠り、投資リスク対策がおろそかになっている」と、影の銀行によるリスクの高い信託や債券業務の急拡大を厳しく批判し、透明性向上を求めた。 影の銀行には、(1)既存
国内のマンション業界の勢力図が変わってきた。野村不動産が平成24年の新築マンション発売戸数でトップの座を奪い、今年もさらなる高みを目指しているからだ。これに対し、大京や大和ハウス工業が同業他社を買収し、反撃ののろしを上げる。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」効果でマンション販売が活発化する兆しが見える中、上位争いで業界再編が加速する可能性もある。 年間7千戸も視野 「年間6千戸を供給する態勢ができてきた。今後は年間7千戸も視野に入れる。首都圏のシェアは10%以上にこだわりたい」 野村不動産の中井加明三(かめぞう)社長は、28年3月期までの3年間のマンションなどの年間発売戸数目標について、社内でハッパをかける。同社の24年の年間発売戸数は前年比1147戸増の6181戸で、三井不動産レジデンシャルを抜いて業界首位の座を奪った。野村の主力ブランド「プラウド」を立ち上げた14年の年間発売戸数は
一見すると、新体操とダンスは、共通点が多いように映る。 ところが、本多によると「全く逆なんです」というのだ。 「新体操って、きっちりと決められたことを踊るんです。何をやるにも、ぴしっ、ぴしっと…。ダンスのように、緩く、楽しく踊る。そういうことができなかったんです」 新体操の動きはかかとを上げることで、体を上に引き上げるのだ。だから、常に背筋がピンと伸びている。ところが、ダンスだと「みぞおちを落として、音を取るんです」。重心の取り方ですら、完全に真逆だった。 リズムの取り方も新体操は「ワン、ツー、スリー、フォー」。ところが、ダンスだと「ワン、アンド、ツー、アンド、スリー」…。 その“アンド”の部分。つまり、微妙な間で取るカウントがあるのだという。手足を隅々まできちんと伸ばす新体操、反対にぶらぶらさせるダンス。 「体に染みついていて…。意識では逆と分かっても、体が動かなかったんです」 本多のた
バングラデシュのビル崩壊事故で同国当局者は5日、死者が610人に達したと明らかにした。事故現場では傷みの激しい遺体も見つかっており、身元確認が難航するケースもあるという。これまでに2400人以上が救助されたが、大半が負傷している。 死者数が441人に達していた2日の時点で軍当局者は、さらに約150人が行方不明との見方を示したが、事故発生当時、縫製工場などが入ったビル内に何人がいたか明確でないため、正確な不明者数は分かっていない。 政府の調査委員会は、ビル上層階の自家発電機4台と、ビル内の縫製工場従業員が使っていた千台以上のミシンが、停電後に一斉に作動して振動を起こしたことが事故原因となった可能性があるとの見方を示している。 捜査当局はこれまでに、ビル所有者や縫製工場の経営者らを過失致死容疑などで逮捕している。(共同)
NTTは次世代の高速コンピューターの実現につながる新しい物理現象を発見した。電子の磁石(スピン)を使う次世代素子で、現在のスーパーコンピューターでも数年かかる計算を数秒で処理できる量子コンピューターの実現につながる可能性がある。10年後をめどに新現象を利用した素子の試作を目指す。スピンを利用すれば現在の電子素子より高速計算が可能になる。発見
安倍晋三首相は11日、神戸市の理化学研究所を訪れ、iPS細胞の研究施設やスーパーコンピューター「京」などを視察した。首相の強い希望で実現し、成長戦略の柱の一つに据える先端技術の開発を重視する姿勢をアピールする狙いがある。首相はiPS細胞の開発でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥京都大教授らとも懇談。首相がiPSなどの再生医療研究に今後10年間で約1100億円を支援
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